海外留学レポートReport from Overseas

カナダで体験する宗教イベント

Oct . 2010
早くもカナダに来て2カ月が過ぎました。「光陰矢のごとし」ということわざの通り、月日が過ぎるのがとても早く感じます。10月といえばThanksgiving DayとHalloweenという2つの大きな宗教イベントがあります。Thanksgiving Dayでは、家族や親せきがひとつの家に集まりターキーやマッシュポテト、かぼちゃのタルトといった食事を共にします(※各家庭によって料理は多少異なります)。この日はほとんどのお店が休みになるため、食事の材料などは前もって買っておきます。ここで私はカルチャーショックを受けました。何故なら、宗教行事が理由でほとんどのお店がその日はお休みになるからです。カナダの人は宗教行事を大事にしており家族や親せきと過ごすことを大切にしているのだと私はとらえました。日本ではどうでしょうか。お正月、ひな祭り、七夕、子どもの日、お盆…といった宗教行事でほとんどの仕事が休みになるでしょうか?みんながみんなその日を楽しみに待ち望んでいるでしょうか?私が日本にいたころは全くといっていいほど、そういった宗教行事に対し無関心でした。その上、そういった宗教行事の意味さえあやふやでした。仕事や勉強、遊びも大切ではありますが、日本人はもっと宗教行事について一人ひとりが関心を持ち、家族や親せきと過ごす時間を大切にするべきだと思いました。一方Halloweenでは、私たちはコスチュームを着て近所の家を回りお菓子をもらいに行きます。コスチュームを着る意味は、この日死者が各家に戻ってくるためにコスチュームをきて魂を奪われないようにするためみたいです。死者が舞い戻ってくるといった点では日本でいうお盆と似ていますね。この日みんながみんな個性あるコスチュームを身に纏っているため、カメラを手離さずにはいられませんでした。またパンプキンカービングを初めて体験しました。とても大きなカボチャを用意し、まずトップを彫っていきます。そして中身をスプーンで刳り貫いて、好きなように外側を彫っていきます。刳り貫いた中身でパンプキンパイを作りました。
 私が留学を考えた理由の一つが宗教行事を体験し学び日本と比較することだったため、今月カナダに来て初めて宗教イベントに参加できたことがとても嬉しいです。もっといろいろな宗教行事を体験し学び、日本と比較し、そしてこのことを多くの人に知らせていけたらと思います。