学長メッセージPresident's Message

これからの社会を構想できる女性の育成をめざして

 急速に進む少子高齢化、グローバル化や高度IT社会の到来など、社会状況が急速に変化する中、貧困や経済格差の拡大、虐待やDVの増加、さらには気候変動による災害の多発やコロナ禍など現代社会が抱える課題は、ますます拡大深化しています。それとともに、社会的弱者として苦しむ女性の姿やジェンダーギャップが一層顕在化しています。
 1988年に創設された筑紫女学園大学は、仏教特に浄土真宗の教えに基づく人間教育を建学の精神とし、その精神を三項目によって表した校訓「自律」「和平」「感恩」のもとに女子教育を実践してまいりました。
本学の建学の精神ならびに校訓は、これらの課題を真摯に受け止め、解決に向けた様々な支援や取組を実践するにあたっての指針となるものです。

 「校訓」をとおして、自分を見つめ生かされているという自覚のもとに自分の人生を主体的に生きていく力(自律)、グローバル化が進む社会の中で多様な存在であるすべての人を認め尊重する力(和平)、支え支えられる共生社会の一員として感謝の念を持ちつつ社会に関わる力(感恩)を涵養し、「人間が人間らしく生きていける社会を築く女性を育成する」ことが筑紫女学園大学の教育の根幹です。

 本学は、2019年3月に「筑紫女学園大学改革基本計画」を策定し、地域における知の拠点としての存在を高め、持続可能な社会の創造に寄与する学生が育つ大学の構築に向け、改革に取り組んでいます。
 「改革基本計画」において、SDGsの包括的な目標設定が、学部学科や学問の枠組みを超えて大学全体の共通の目標となること、本学の中長期的な改革の旗印となりうる理念であることを明記しています。
 SDGsのスローガンである「誰一人取り残さないーNo one will be left behind」における“ behind ”という語に込められた状況の中で生きている人々へ思いを向け、それらの人々と共に生きていく幸福な社会を実現する構想力が生まれる「場」、本学がそのような「場」となることを願っています。