海外留学レポートReport from Overseas

"Pray for Japan"

Mar . 2011
3月になりました。今月は私のホストブラザーの誕生日パーティーがありました。通常、日本であったら誕生日会は家に友達を呼んで誕生日ケーキを食べてという形が一般的ではありますが(幼少時代)、私たちはその日プレイトリアムという子どもたちが遊べる遊具がたくさんあるところへ行きました。そこで、ホストブラザーの友達を7~8人呼んで一緒に遊びます。そしてスペシャルルームへ行ってちょっとしたご飯(ピザやフライドポテト)を食べ、子どもたちがホストブラザーに誕生日プレゼントを渡し、ケーキを食べて、また遊びに戻るというものでした。私がホストマザーに「これはカナダでは一般的な子どもたちの誕生日パーティーなの?」と尋ねたところ、そうだと言われました。他にもプールに行ったり映画館へ行ったりしそこで思う存分遊んだあとに、スペシャルルームへ行き誕生日ケーキを食べたりプレゼントを渡したりということをするみたいです。カナダ人のすることはすごいなと思いました。
 3月11日この日日本で巨大な地震が起きました。この日の朝、いきなりホストファザーから起こされニュースを見せられ、そこには地震で日本人が遭難していました。死者も行方不明者の数も日々大きくなっていき、建物も見る見るうちに倒れていき本当にこれは日本なのかと何回も疑いました。学校へ行くや否や友達や先生に、沙織日本はどうなっているの!沙織の家族や友達は大丈夫!?尋ねられました。この災害があり私はずっと被災地の人々のことを考えていました。今から夢を持って社会へ出ようとしている人々や受験が終わって新しい学校へと入学していく人々等、たくさんの人々がいたのに地震は一気にその夢や希望を奪っていってしまいました。そのことが信じられず落ち込んでいると私の友達が「沙織、今はとても大変な時期だけど事は次第によくなるから元気出して!」とやさしい言葉をたくさんの友達にもらいました。Facebookやメール、ニュースを見返してもたくさんの人々がpray for Japanと応援してくれていました。今ではたくさんの人、国が日本を支援してくれています。今や日本はたくさんの国々の人に支えられているのだと実感した瞬間でもありました。こんなにも世界の人が日本のことを家族のように考えてくれている、私にできることは何かと考えたところ、まず募金をすることを考えました。クィーンズでもその他のレストランでも募金活動が活発にされています。そしてたくさんの人が募金をしてくれていました。そして、私たちが今一番しなければいけないことは、私たち日本人が元気を出すことです。「被災地の人は可哀想だ」などと同情や心配をしても、何も変わりません。ですが、私たち日本人が元気に今を過ごすことが日本の経済を動かすこと活発にすることへとつながるのだと思いました。そして私が今一番しなければいけないことはこの留学を無駄にしないことです。一年という間でどれくらいのことを学んでどれくらい将来の糧にできるのかが重要点になってきます。残りの5カ月を大切に過ごしていきたいと思います。