海外留学レポートReport from Overseas

大切な月

May . 2019

今月もあっという間にレポートを提出する日がやってきた。上海は気候の変動が激しく、未だに暖房を入れている時もあるが、夏に入ったということもあり、日中はだいぶ暑くなってきて、半袖を着て過ごしている人たちもだんだん増えてきた。

5月といえば、日本の年号が「平成」から「令和」へと変わった大切な月だ。中国は日本と1時間時差があるが、それも踏まえて23時にひっそりと日本人で「令和」をお祝いした。パーティーとまでは言えないが、皆で夜中に出る屋台に串を買いに行った。

そして、私の留学生活も約3ヶ月が過ぎた。生活や学習など色々な面で慣れてきたことによって、今まで気づけなかった事が見えてきたり感じたりする事が多い月だったように思う。

学習の面では、最初の時よりも断然に長い文章を自分で作れるようになってきている。完璧な答えではなくても、しっかり相手に意思を伝えられるようになった部分が増えてきた。教科書に載っている文章も、早い段階で理解が出来るようになってきて、あまり中国語に対しての抵抗がなくなってきた。しかし、それでも改善点は多い。文章を作れるようになったとは言ったものの、内容が留学3ヶ月目相応の文章になっているのかと言われると微妙なところである。原因として、自分の単語力にあるように思う。私は自分でも自覚しているが、人よりも単語の覚えが悪い。私は今まで文章を作れるようになる事だけにこだわっていたため、何か1つの事に偏るのではなく、幅を広げて勉強に取り組んでいこうと思う。せっかく留学に来ているのだから、効率よく結果に繋がるような学習をしていきたい。

今月の18日、私は初めて日中韓英交流会に参加した。私は中国語を使って会話をする事にまだ抵抗があるため、会話が成り立つかどうか少し心配していたが、参加してみると大体の中国の方が日本語を話す事ができ、また、日本語だけでなく、韓国語や英語も話せるという方も少なくなかった。韓国の方も中国語をほぼ完璧に話されていて、日本語も今勉強しているという方が多かった。私も韓国語は少し話せるため、韓国の方とは韓国語を使って会話をしていたが、とにかく交流会に参加されている方々の語学力に圧倒された。HSKも6級まで取得されている方が大半で、語学力の凄さに言葉を失った。しかしその反面、自分にとって良い刺激となった。他の人が出来るなら自分にだって出来る、そんな風に思った。現地の方と何の問題も無く流暢に会話が出来るまでには、相当な努力が必要だが、それでも、中国語を使えるようになりたい、中国語を使ってコミュニケーションを取れるようになりたいという気持ちが強い。今の意識を忘れる事なく、一生懸命今後の留学生活を頑張っていきたいと思う。

そして今月、初めて大学企画の留学生交流行事があった。私たちは普段の授業も私と中村さんの二人だけで授業を受けているため、他の留学生との交流が全く無かった。そのため、この行事が私たちにとって初めての交流会となった。今回は日帰りで「锦溪」という場所に行ってきた。この場所は景色が良いだけでなく、小さな博物館や中国らしい雰囲気のあるカフェ、伝統の食べ物などが沢山あった。この場所に着いてすぐ自由行動だったため、結局他の留学生と交流する時間は相当短かったが、それでも昼食の時間に一緒に話す事が出来て楽しかった。他の留学生も私たちと同じくらいに留学を始めた人が多いため、中国語を使っての会話は難しかったが、英語や自分たちが出来る外国語をフル活用して会話をした。完璧な外国語でなくてもコミュニケーションをとるのは案外どうにかなるものだとすごく実感した。

冒頭にも話したように、今月は色んな事に気づいた大切な月だった。これらのことを思っただけで終わらせる事がないよう、今後の留学生活でどう改善すべきか、しっかり考えてまた頑張っていきたいと思う。