海外留学レポートReport from Overseas

第一学期終了

Jun . 2019

6月。上海へやってきて約3ヶ月経ったと同時に、留学生活第一弾が終了した。今期を振り返ってみて、なかなか単語や文法が理解できずに頭を抱えたり、中国の環境になれず、体調を崩し続けたりと大変で辛いことも数え切れないほどあったが、その反面、授業でのスピーキングやリスニング等を通して、中国語の上達を自分自身でも実感できる事があったり、生活内でも言語で困る事がだいぶ減ってきたりと、3ヶ月という短い期間の中でも得る事の多かった、内容の濃い前学期だった様に思う。

 今月は上海の大学に来て初めての期末試験を受けた。試験前、先生方は皆、口を揃えて「とても簡単な試験だから安心してね」とおっしゃっていたが、そんな言葉も信用する事はもちろん出来ず、どのような問題が出るのか、試験当日はどのような形で試験を進めていくのか等、試験に必要か不必要かは別として、先生から聞ける事は全部聞き出し、単位を落とすわけにはいかない一心でテスト勉強もいつもより念入りに行って、試験当日に臨んだ。

 試験内容は実際、そんなに難しいものではなかったが、だからこそもう少し準備していればもっと良い答えが出せたのではないかと思う部分もいくつかあり、少し悔いの残る試験になったように思う。次回の試験を受けるときはもう次がないため、今回と同じような失敗をしないようにも、日頃からテスト勉強のつもりで語学学習に励んでいきたい。

 そして、今月は初めて中国で映画を観た。今回私たちが観た映画は、今、恐らく日本でも話題になっているであろう、『アラジン』。私たちの行った映画館には中国語吹き替え版はなく、中国語字幕のみであったため、耳は英語、目は中国語と、なかなか難易度の高い映画鑑賞となった。見終わった後、やはり疲労感があったものの、全くストーリーを理解出来なかったという事はなく、中国語と英語からストーリーの展開をある程度追いかける事が出来たため、面白かったし、それ以上に嬉しさがあった。また今、中国では日本のジブリ作品である『千と千尋の神隠し』が公開されている。これは字幕ではなく、吹き替え版であるため、今回以上に理解をするのは難しいかもしれないが、機会があったら観に行きたいと思う。

 今月で1学期が終了したが、思っていた以上にあっという間に時間が過ぎていったように思う。今は夏休み期間であるため、そこまで時間の早さを感じる事はないが、まだ学校があった時期は、時間がこんなにも短くてしっかり中国語を身につけきれるのかと不安になる程、毎日が秒で過ぎていった。後期ではこのような不安を減らす為にも、これからの夏休みでもう一度、留学生活を見直し、前もって準備出来る事はしっかり済ませ、ベストな状態で後期に臨んでいきたいと思う。