海外留学レポートReport from Overseas

I’m a little homesick…

Oct . 2018

 ポートランドに到着して約2週間が過ぎました。福岡発の飛行機が1時間以上遅れ、乗り継ぎに間に合うか危うかったのですが、成田空港で慌てふためく私たちを見た方々が荷物を抱えてデルタ航空のチェックインカウンターまで案内してくださり、お見送りまでしてくださいました。おかげ様で無事に到着することができました。人の心の温かさに触れた瞬間でした。

 着陸間近の飛行機の窓から見たポートランドは、地元の景色とさほど変わらず森林や田んぼばかりで、海外に来たという実感が湧きませんでした。よく雨が降り、木がよく育つため、とても自然が豊かです。至る所で野生のリスを見ることができます。シカもよく出没するそうですが、まだ目撃していません。

 ホストファミリーはファザーとマザー2人のとても温かい家庭で、わたしはのびのびと幸せな生活を送っています。学校から帰ると必ず、「今日は学校どうだった?楽しかった?」と聞いてくれ、そこから夕食を食べながら2、3時間お喋りをします。最初は質問されたことに答えるだけでしたが、今では普通にお喋りすることができます。休日には家族の時間を大切にしてくれ、よくどこかへ連れて行ってくれます。先日は、日本食が恋しいだろうからと寿司を食べに連れて行ってくれました。また、マザーとファザーが作ってくれるご飯はわたしの口に合いとても美味しく、たくさん食べてしまいます。2人はオーガニック食材にもこだわっており、毎日アメリカの新鮮な食材を味わうことができます。わたしは、今までステイした子の中で一番よく食べる子だそうです。

 10月1日から学校が始まりました。学校まではバスで1時間半かかりますが、近くに住んでいる留学生に車で一緒に学校まで乗せて行ってもらっているため、30分ほどで済んでいます。クラスにはドイツ、サウジアラビア、台湾、韓国からの留学生がいます。皆、フレンドリーで面白く、授業でもとても積極的です。彼らから学ぶこともたくさんあり、頭の容量が足りなくてパンクしそうですが、毎日楽しいです。アメリカの学生は、平日にしっかり勉強して休日は遊び倒すというイメージがありましたが、そんな理想とはかけ離れ、今まで経験したことがないほどの大量の課題に頭を抱えています。休日に遊びに行くことも難しい状況です。自分で自分の機嫌をとりながら格闘しています。

 これまでの2週間、毎日が目まぐるしく、日本が恋しくなることが多々ありましたが、様々な場面で自分の弱みと強みを発見することができました。また、ホストファミリー、学校の先生、友達の心強いサポートのおかげもあり、軽いホームシックも乗り越えられました。これからも多くの壁に直面すると思いますが、焦らず、自分の力でひとつずつ突き破っていきたいです。そして5か月後、身体も心もでっかい人間になって日本に帰国します!