海外留学レポートReport from Overseas

波瀾万丈な4月

Apr . 2018

台湾に留学して2ヵ月目に入りました。麗らかな日和が続く中、留学生活にもだんだん慣れてきました。4月の初めに1週間の春休みがありました。その長期休みを利用して私たち留学生組は、学校主催の高雄・台南旅行プログラムに参加しました。台南や高雄で有名な山や湖、夜市、博物館、美術館などに行きました。台南は台北と違って美しい自然が多く台南の方々も親切で温かかったです。台南の料理も、海が近く漁業が盛んであることもあり魚料理がメインでした。

台南旅行の中でも特に印象に残った奇美博物館は外見から本当に綺麗でした。また館内展示物の絵や像といったギャラリーはさまざまなジャンルがあり、日本や中国の武将の衣裳や武器といった東洋の展示もありましたが、この博物館は西洋の絵や彫刻といった展示品が多かったです。初めて西洋の作品を目にしたこともあり、私はその優美さと迫力のある作品に圧倒されました。かなり見ごたえのある博物館でしたので機会があればもう一度行こうと考えています。

 

2ヵ月目になると授業や日常において中国語を少しずつ聞き取れるようになりルームメイトとゆっくりですが冗談を言えるくらい簡単な会話ができるようになってきたと感じています。しかし、最近ルームメイトや先生に「四声がぐちゃぐちゃだ」と指摘されるようになりました。確かに四声が違うだけで通じなかったことが度々ありました。留学して1カ月目は話すこと伝えることに必死であまり四声に気を配れなかったなと反省しています。これからは四声に気を付けて会話力を身に付けます。

 

少し長い余談ですが台南旅行が終わって数日後、体調を崩し高熱が出たため、体温計を借りに寮母さんの所へ訪ねたところ「熱が治るツボがある」と言われるままにツボを押された途端、意識を失って倒れてしまい救急車で運ばれる事態になりました。病院で点滴を打ちながら様々な検査をしましたが医者の方には「胃腸炎かも?」と原因が分からないまま帰宅しました。次の日、朝は熱が下がりすこぶる体調がよかったので授業に出ることができました。しかし夕方に再び高熱を出してしまったため中国語が堪能な日本人の修士学生の方に付き添ってもらい台湾で2番目に大きい病院へ行きました。検査結果は「細菌感染」と言うことで、自力で治すしかないと言われ薬を飲みながら数日寝込みました。日本語学科の先生方や文化大学の国際交流センター、バディーの方々などたくさんの方々に心配していただきました。幸い今は体調が回復し何ともなかったように授業を受けています。今回は多くの方々に心配をかけてしまいましたが、その分皆さんの愛を感じることができました。本当にたくさんの方々に支えられているのだと実感し涙した4月でした。