海外留学レポートReport from Overseas

韓国の大型連休、秋夕(チュソク、추석)

Oct . 2017

韓国は、9月中旬から本格的な秋が訪れ、薄手の長袖でも肌寒く感じてしまうほどです。後期が始まり、この学期が終わると日本へ戻るのかと思うと寂しく思います。以前までは、日本を恋しく思う時が多々ありましたが、今では日本に戻りたくない、韓国に残りたいと気持ちが大きい気がします。韓国への愛着が前よりも大きくなったのかなと思います。

 今年、韓国では9月30日から10月9日までの10日間の大型連休がありました。韓国では毎年、秋夕(チュソク、추석)といわれる、その年の陰暦8月15日が祝日となります。秋夕は日本でいうお盆のようなものです。毎年、秋夕の前後が祝日となり韓国では大型な連休となります。去年の秋夕の連休は5日間でしたが、今年は2回の土日を挟んだため、10日間という大型連休となりました。韓国のほとんどの人が故郷へ帰り家族と過ごす人が多いですが、今回は休暇の期間が長かったため海外などに旅行に行く人々も多かったようです。学校の先生たちも今年は秋夕が長いからソウルから人がいなくなるよ、と言っていました(故郷や海外へ行く人が例年より多かったため)。

 今年、10日間も秋夕があるのはうれしいが、私たち留学生はなにをしようかと悩みました。友達の提案で、秋夕を利用して韓国釜山の少し北に位置する大邱に旅行に行ってきました。大邱は、夏になると韓国で一番気温が上がるところと言われていて、実際に仁川よりも寒くなかったように感じました。今回、ゲストハウスに宿泊したのですが、韓国の昔の家屋をイメージした造りになっていてこういった所は他ではあまりないのですごく良かったです。そこのゲストハウスの方が、私たちによくしてくださり、秋夕の当日や前日はお店も閉まってしまうこともあるので、秋夕でも営業しているお店を紹介してくださったり、大邱はこれといったものはないよと聞いていたのですが、ゲストハウスの方が車で大邱にもこんな名所があるよとわざわざ連れて行ってくださいました。2日目の夜には、学生はお金ないからと言ってプルコギまでご馳走してもらいました。大邱は、もちろん初めてだったためこのようにもてなしてもらい、楽しく充実した大邱旅行を送ることができました。

 韓国に来て半年以上が過ぎましたが、まだまだ言ったことのない地域ばかりです。全地域を行くのは無理に近いですが、韓国国内旅行は、いつも見ている韓国とはまた違った韓国の魅力を知ることができるので、また機会があれば国内旅行に行きたいです。