海外留学レポートReport from Overseas

マレーシア留学

Dec . 2023

11月下旬、履修している授業のうち、二つの授業の中間試験がありました。
1つは、英語の4技能を伸ばす授業の試験です。今回はリーディングがメインの試験で、概ねTOEICと似た内容の読解力が試される試験でした。リーディングは得意なので手応えがあり、個人的に8割以上は取れたのではないかなと予想しています。また、試験前に先生が言っていたことですが、マレーシアの英語教育はスピーキングがメインなため、文法を正しく使える人がいない、ということです。この先生の言葉の意味は、日常会話の中で実感することが多く、現地の人は過去のことも、未来のことも基本的に現在形を使って話すので、時制を文脈から察して理解していく必要があります。会話の中でも、日本とは違った教育方法の文化を感じることができて非常に楽しいです。
2つ目は、"Internationalization of New Venture" というマネジメントのクラスです。この試験が非常に難しかったです。中小零細企業に関する7つの問いがあり、その問いに対して、図を書いて説明し答える、また、自分の意見を論文形式で書いて答える、という試験でした。1時間以内にA4裏表を2枚以上完成させなければならず、少し焦りながら解きました。また、日本であまり経験したことのないスタイルの試験だったので、非常に緊張しました。そして、正解のある問いもあれば、正解がなく自分の意見を求められる問いもあったので、ただ授業内容を暗記すれば点数がとれる、という試験ではなかったです。個人的に、大学2年生のときに受講した、親鸞の授業の試験に似てると感じました。

日常の中で感じたこと
"その人の宗教は各家庭の味噌汁…?"
マレーシアでの生活にも慣れ、多くのムスリムの友人と関わって感じたことがあります。その人の宗教観は、日本の各家庭の味噌汁の味付け・具材の感覚と似ているかもしれないということです。あるムスリムの友人は、イスラム教の教えに対して厳格です。お酒・タバコ・タトゥー・人に触れることを絶対にしません。また、1日5回の礼拝も絶対に欠かしません。しかし、またあるムスリムの友人は、お酒・タバコ・タトゥー・恋愛に対して非常に寛容です。そして、私はこの友人が礼拝に行く姿を見たことがありせん。しかし、彼は一度礼拝をすると、その一回が非常に長い、と言っていました。
このように、イスラム教の教えをどの程度守るのかは人それぞれです。お味噌汁も赤味噌・白味噌・合わせ味噌、出汁の取り方、具材は人それぞれです。しかし、"味噌"を使うという根本の部分は変わりません。イスラム教も根本のアッラーを信じるという部分は変わらず、その他の部分は人それぞれなんだなと学びました。このムスリムのリアルを知る、ということは多文化が共生するマレーシアだからこそ経験できていることなのではないかなと思います。毎日が学びの連続で非常に刺激的です。

写真は現地フードのRoti Telurという薄い揚げパンのような食べ物です。オイリーで少し甘くて非常に美味しいです。現地では朝ごはんとして食べられることが多いそうです。

また、日本のサッポロビールが6本入り、約4000円で売ってあり、衝撃で思わず写真を撮りました。