海外留学レポートReport from Overseas

折り返し地点

Jun . 2019

先日、今期で留学生活を終える留学生と別れの言葉を交わしました。不慣れな異国での生活を快くサポートしてくれる素敵な友人でした。友好関係の幅が極端に無い私にとって彼女の存在はとても大きく、前向きで謙虚なその姿勢に何度も勇気づけられました。同時に来期から彼女がいない生活を過ごすという事実に大きな不安を感じています。

さて、半期の留学生活も終わりを迎え、今は一足早い夏休みを過ごしています。ここまでの留学生活を振り返り、改めて自分を見つめ直す機会を得られたことが一番の報酬だと感じます。これは自身の成長というよりも、経験値と言った方が良いでしょうか。正直、語学に関しては目に見える成長や変化は感じられていません。己の未熟さが日々悔まれます。しかしながら経験という形で改めて自分と向き合うことができました。『私自身』に対しての理解は人並み以上にあると自負していますが、住み慣れた故郷とはまったく違う異国の環境に閉じこもり生活していると、新たな発見が次々に見られるものです。自身の向き不向きや環境への適応能力など、良い面も悪い面も含めて再確認することができました。

帰国まで片手で数えられる日数になりました。実はこれまでない程に帰郷に胸を躍らせています。家族や友人との再会ももちろんですが、台湾での生活に浸かった後の日本の生活でどのような変化や発見があるかも楽しみのひとつです。ふるさとに抱く安心感はいつまでも変わらない。これもまた留学生活で得た些細な発見かもしれません。