海外留学レポートReport from Overseas

蘇州の旅

Jun . 2017
毎回、祝日で喜べないのが残念です。日本と同じように中国でもどこに行っても人が多く、移動にしても観光にしてもとても大変です。中国は人口が多いだけに日本の人込みと比べ物になりません。この頃、だんだん暑さを感じます。一年生の夏に参加した筑女の研修プログラムで一度中国に訪れたことがあったのですが、中国の夏の記憶がよみがえります。この夏もきっと暑くなるだろうなと感じています。
5月30日は、端午の節句で祝日となるためこちらでは、28日~30日までの三連休がありました。端午の節句になると、中国では粽を食べます。そのため、この時期になるとスーパーや様々なお店で粽や鴨の卵が陳列されます。私は、日本でこどもの日に食べる縦長く少し甘みを感じる白い餅が笹の葉にくるまれている粽が主流だと思っていましたが、こちらでは、鴨の卵の黄身と肉がゴロッと入ってあり、味も醤油ベースで形も丸く大きさが人こぶしほどあるものが主流のように感じ、私の一番のお気に入りです。しかし、粽はこれだけでなくいくつか種類があります。白いもち米の中に餡子が入っているものや味が醤油ベースのもち米の中に大きな肉だけが入っているものや栗が入っているものがありました。私の中国人の友達に白いもち米に砂糖をかけて食べるという子もいました。とても食べ応えがあり、おいしいです。
そして、この三連休の内の2日間は、蘇州に27日の夜に出発し、29日の夜に上海に帰ってくる二泊三日の旅行をしました。今回、蘇州を選んだのには、上海から比較的近くにあり、先月上海に遊びに来ていたリサに会うためと祝日をゆっくりとした時間でのんびり過ごそうと思ったからです。
今回の旅では、行きにバスで3時間ほど乗り蘇州についてすぐにリサと会い、一緒にエビを食べました。蘇州は河のエビで上海は海のエビであるため蘇州のエビの方が大きいと知りました。2日目は、リサと一緒に粽を食べショッピングをし、何気なく入ったドリンク屋さんで出会った。親子とも楽しくお話ができました。夜には、苏州山塘で夜景を楽しみました。まるで、日本の夏祭りを感じる場所でした。蘇州で有名である麺と金木犀を使った梅が枝餅のようなお餅を食べました。とてもいい香りで美味しかったです。金木犀を食べたことがなかったので不思議でした。中国では、金木犀の存在が日本より身近に感じます。芳香剤にもお菓子にもよく使われます。最終日である3日目は、蘇州博物館に行きました。入場無料で長蛇の列を作って館内に入ることができました。館内は、とてもきれいで内装も庭も和を感じるつくりをしていました。昼は、蘇州の料理を楽しみ、午後にはリサから案内された中国に一つしかない大きな台湾の本屋さんに行きました。ここは、本屋さんですが日本のロフトのような場所で雑貨や日本でみかける文具も多く取り揃えてありました。さまざまな本が中国語でそろっているため見飽きませんでした。私は、世界地図、中国地図、北京地図を買いました。国の名前、都市の名前が中国語で書かれているためとても興味深いです。そして、帰りは高速鉄道で帰りました。高速鉄道で45分でした。初めての高速鉄道でとても乗り心地がよく快適でした。行きはバスで帰りは高速鉄道で2つの乗り物で往復できたのでとてもいい体験ができました。蘇州は、観光地ですが街並みや雰囲気、人々がおっとりしていて夜になれば静まり返り、上海に比べて車も少なく緑と川が多く大人しい雰囲気を感じました。気温は、昼も夜も上海と変わりませんが空気が何となく上海より奇麗だと感じました。また、食べ物も日本人好みの味でどれも食べやすく美味しかったです。