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日文の学び ** 本と行く、大宰府 ** 文芸創作Ⅰ

4年生科目「文芸創作Ⅰ・Ⅱ」では、毎年独創的な表現活動を目標に、作品の制作を行っています。

今年度前期は、各人が選んだ現代小説の視点から大宰府を捉え解説を試みました。できあがった冊子は『本と行く、大宰府』。各作品のタイトルと、あとがきをご紹介します。

実写映画とアニメ映画 ――『君の膵臓をたべたい』
双子探偵と梅ヶ枝餅重ね ――『道然寺さんの双子探偵』
変わり行く時間の中で、確かに変わらないもの
            ――『武士道セブンティーン』
水城の徒然蝶 ――『時間の習俗』
死の先にある救い ――『九州大宰府殺人事件』
大宰府の神秘性とリアリティの調和 ――『大宰府オルゴール堂 独身貴族の探偵帳』

    あとがき

 「自由に考えて良い」というのは一見簡単なようであるが大変難しい。この冊子を制作するにあたっての全体内容決め、扱う著作、冊子タイトルを受講者全員で大いに悩んで決めていった。そしてどうにか形になったのが今回の「本と行く、大宰府」である。万葉・和歌のイメージを持つ大宰府を現代小説というあまりない視点から捉えようと試みた。読者諸氏に強烈な印象を与えるには少しばかり足りないかもしれないが、取り上げた作品はそれぞれ毛色の違うものであるし、書き手の個性が各人十分に発揮されていると思うので是非本書を片手に大宰府の街を散策してみてはいかがだろうか。その時はきっと、観光地というだけではない、まだ知らなかった大宰府の一面が見えてくるに違いない。
 最後に、本冊子を制作するにあたって熱心且つ丁寧にご指導頂いた田代先生へ感謝を記しておきたい。

過去の文芸創作 作品集のご紹介はこちら

1309「文芸創作」作品集   2019.2
恋歩き 〜だざいふ私撰集〜  2018.9
ウソ、鷽、木うそ 〜 1309  2018.2

No.70 **********