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公開講座「音楽によるともいき」を開催しました【社会連携センター】

7月10日、アジア文化学科主催の公開講座「音楽によるともいき~アジア伝統音楽の力~」を開催しました。

今回は、アジアの伝統音楽を主題とした公開講座を行いました。第一部では「インドネシアの青銅楽器・ガムラン」のタイトルで田村史子先生(本学元教授)、「福岡生まれの琵琶楽・筑前琵琶」のタイトルで山本百合子先生(福岡教育大学准教授、本学非常勤講師)からお話を伺い、第二部のガムランワークショップでは希望者が実際にガムランに触れたり、演奏するなどして交流を深めました。

第一部で語られたインドネシアの楽器ガムランについて、知っている方は恐らく多くないでしょう。私自身、よくは知りませんでした。ガムランとはそもそも単一の楽器を指す名称ではなく、複数の楽器からなる編成を指すのだそうです。田村先生のお話を伺って、民族音楽と呼ぶよりは宗教音楽に近いものを感じました。
それに対し山本先生のお話からは、筑前琵琶が宗教音楽から民族音楽へ変わっていったように感じました。しかし、どちらも人のコミュニケーションを助け、共同体の結びつきに関わるものであることに変わりはないように思われました。
第二部のワークショップでは、実際に自分でガムランに編成されている楽器に触れ、演奏しました。お話の合間に挟まれた演奏などで聞いてはいましたが、自分で実際に音を出してみるととても不思議な心地がしました。音の響き方、音階、伝わってくる振動などどれを取っても私が体験してきた楽器とは異なっていて、夢中になって楽器を試していました。

最後には、特別出演のサプトノさんの指導のもと、即席のセッションをすることになりました。私は、全体のリズムを取る「ゴングアグン」という楽器で参加させていただきました。ゴングアグンとは、直径50センチほどの大きな二つの銅鑼が釣り下がったような楽器です。八拍ごとに一度交互に打ち、全体のリズムを整えます。吹奏楽で言うと、パーカッションに近い役割になります。間違えてはいけないというプレッシャーがありながらも、直前にワークショップ講師の方々(社会人ガムラングループ・プラティウィやガムラン部のメンバー)から丁寧に教えてもらえたため、無事にやり遂げることが出来ました。不思議とやっているうちに楽しくなり、最後の方には終わらないで欲しいとさえ思ったほどです。セッションが終わった後は、話したこともなかったワークショップ参加者の皆さんに親しみを感じ、音楽が繋ぐ絆というものを改めて自分の身で実感しました。

報告/文学部日本語・日本文学科 3年 内堀 詩歩理(公開講座サポーター)


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