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公開講座「ガムラン・ワークショップ(経験者コース)」の第1回目を開催しました。

10月21日(日)本学スクヮーヴァティーホールにおいて、「ガムラン・ワークショップ~みんなでアジアの音楽を演奏しよう~(経験者コース)」の第1回目講座を開催しました。今年度のこの講座は、前期3回・後期5回の計8回開催しています。
今回は、後期が始まってからの第1回目ということで、皆さん久しぶりのガムランに触れ、少しずつ思い出しながら演奏していました。講師は、お馴染みのアジア文化学科の田村史子准教授です。
まず、ガムランの名前すら聞いたことのない方のために、ガムランについて説明します。ガムランとは、すべて青銅から作られている楽器で、インドネシアのジャワ島の伝統楽器です。突起物が特徴のクトウ・ボナン・クノン・クオンプル・ゴオン。鉄琴のような形をしたサロン。そして、太鼓。合計7種類から構成されています。全ての楽器を奏でると、とても神秘的な、やわらかい音を出すのが特徴です。
そのような音色に誘われるのでしょうか、受講者は年々増えています。実は、この「ガムラン・ワークショップ」は、1999年にアジア文化学科が本学に開設されたと同時に開催され、今年で8年目となるそうです。この「ガムラン・ワークショップ」の歴史とともに歩んできた受講者の方もいらっしゃるようでした。
しかし、経験者といっても人それぞれ。午前中に開催している初心者コースから興味を持ってそのまま経験者コースに飛び入り参加をした方や、まだ始めて2年という中堅者の方もいれば、ガムランと出会ってなんと10年!という方まで、世代や経験を問わずたくさんの方々がいらっしゃいます。
そこで、『ガムランの魅力とは何ですか?』という唐突な問いに、どのような答えが返ってくるだろうかと楽しみにしていたところ、「音が好き」と皆さん口を揃えておっしゃいます。ある受講者の方は、「太陽の斜光を海の中からみているようなとてもリラックスする音」だと・・・海で育った楽器というのはやはり故郷の音を奏でるのでしょうか。そのようなことを思っていると、他の受講者からは「何回やっても克服できないという魅力」という答えも返ってきました。
ガムランというのは、元は民族楽器。楽譜などありません。もちろん、このワークショップも楽譜は無く、体で覚えていきます。そのようなわけで、経験者の方でもど忘れしてしまうこともあるようです。
今回は、前回の開催から2か月も経っているため、皆さんは互いの様子を伺いながらガムランを一斉に奏でていました。そして、たまに会う友人と一喜一憂しながらガムランを楽しんでいらっしゃいました。ガムランに興味をもたれた方は、是非一度初心者コースに参加してみてはいかがでしょうか。きっと新しい音色が聞こえてくるはずです。
報告:日本語・日本文学科3年 阿部麻美