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公開講座、アジア塾「交感するアジアと日本」の第3回目を開催しました

10月25日(木)、男女共同参画推進センター・アミカスにおいて、公開講座、アジア塾「交感するアジアと日本」の第3回「ジャワ島中部地震―復興支援の現場から―」を開催しました。講師はアジア文化学科の横山豪志准教授です。
この、アジア塾「交感するアジアと日本」は、10月11日から3週に渡って開催してきましたが、最終回は記憶に新しい2004年12月26日に世界を驚愕させたジャワ島中部地震についてです。マグニチュード9.3、死者数(推計)180,000人という世界史上類をみない大自然災害でした。
今回は、そのジャワ島中部地震の復興支援の立場から、これからの日本の在り方についてなどをお話ししていただきました。
話は、復興支援のハード面(建築物再建、道路整備など)と、ソフト面(メンタル・ケア、教育支援など)の2面から展開していきます。
まず、ハード面での復興支援活動は、行政を通じた支援が特徴で、建築物の再建など規模が大きく包括的な試みには、どうしても大規模なために効率性には疑問符がつくようです。そして、混乱が起きている被災地では末端の町村にまで支援活動が行き届かないというデメリットもあります。
その反面、ソフト面での活動は、民間企業や個人の支援となり、規模は小さいが無駄のない活動ができ、効率よくメンタル・ケアの支援もできます。特に民間企業では、昨今名称が知られるようになった“CRS(企業の社会的責任)”を日本もアピールしていかなければならないと先生は語っておられました。
CRSとは、「企業」は利益だけを追求するものではなく、社会的な責任も果たさなければならないという文部科学省で推賞されてきた考えです。欧米の企業では、広告という企業側の目的も取り入れながら積極的に参画しているようです。
最後に、先生は「ただ支援するだけでは、支援の目的を100%達成したことにはなりません。今後の課題は、現地の方々が自立できるように支援していくことが重要です。そして、末端の町村が孤立してしまわないようにネットワークの構築が必要です。」と語ってくださいました。
阪神淡路大震災をボランティア元年と決めて12年。5,000人という死者を出したあの地震からの日本の教訓は、どのように活用されていったのでしょうか。まずは、私たち一人一人が意識していかなければ、世界もしくは日本・地域を守れないのかもしれないと感じさせてくれる講義でした。
講義の最後には、「交感するアジアと日本」に3週連続で出席してくださった受講者の方へ終了証書が授与されました。授与された方々は、久しぶりの終了証書に恥ずかしそうにしながらも、皆、笑顔を浮かべていらっしゃいました。
報告:日本語・日本文学科3年 阿部麻美