海外留学レポートReport from Overseas

留学生活残り1ヶ月

Dec . 2017

先日、学科主催の万葉集の朗読劇に女優の松阪慶子さんがいらっしゃってくださいました。
万葉集の歌人の一人である額田王についてフィクションの物語を作り、佐保の娘という架空の人物によって話が始まります。額田王の歌の一つである「冬ごもり 春さり来れば 鳴かざりし 鳥も来鳴きぬ 咲かざりし 花も咲けれど 山を茂み 入りても取らず 草深み 取り手も見ず 秋山の 木の葉を見ては 黄葉をば 取りてそしのふ 青きをば 置きてそ歎く そこし恨めし 秋山われは」という歌を大事に物語を構成されています。
松阪慶子さんの可憐な身のこなしと、穏やかな語り口調が会場の雰囲気をなんとも神秘的に包んでいて、夢中になって見ていました。最後に記念撮影と握手もさせていただいて、良い経験になりました。

 そして留学生活も残り1ヶ月を切りました。もう少しで仲良くなった友人たちと遠く離れてしまうので寂しいです。留学生活残りわずかなので食べに行って見たかったご飯屋さんや、カフェなどたくさん行きました。こんな所にこんなお店があったんだ、と新発見できたものもあります。
先日はクラスメートの日本人みんなで最後の飲み会をしたり、いい思い出が徐々に増えて来ています。また一人でコンサートにも行きました。団体の時はあまり自分の韓国語の実力を実感しきれませんが、一人で行動するたびにだんだんと自分の韓国語に歯がゆさも感じますが、より理解できる、伝えることができることの喜びを感じます。コンサートのMCの時間に話してる内容がほとんど理解できたのはこの留学生活で得た大きな成果の一つです。

残りわずかですが、このかけがえの無い、2度と来ないこの時を精一杯楽しんで、今後自分が成長できる糧になるよう、充実したものにします。今月も最後に期末試験が残っているので自分のために悔いのないようにしっかり準備して、やりきって日本に帰国します。