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【英語学科で学ぶ人】TOEICもGPAも高成績である理由は…

英語学科は、1年生の後期から3年生の後期にかけてTOEIC IPテストを3回受験し、学習の成果を測る目安の一つとしています。現在4年生の新原小春さんは、2年間にスコアを37%も伸ばしました。また、GPA(履修した授業科目の成績を数値化したもの)も高いです。どうしてTOEIC IPテストのスコアを伸ばすことができたのか、そして高いGPAはどうやって達成されたのか、アダチ学科長が新原さんに話を聞きました。


 

Q (アダチ):TOEIC IPテストのスコアを伸ばすというのはなかなか簡単なことではないのですが、新原さんは1年後期から3年後期の2年の間に37%も点数がアップしました。その理由は何でしょうか。

A(新原):特段何かやったということはないので、自分でも意外でした。何か変わったとすれば、オンライン授業が終わって対面になった時に受講したホンコンプ先生(2021年度末退職)の授業で、「完璧を目指さなくていい」と教えていただいて意識が変わったように思います。

Q:完璧を目指さなくなってどういうことが変わったのですか。

A:TOEICのための勉強をして、これを完璧に覚えないといけないと思うとしんどくなる時もありますが、完璧に理解したり覚えたりしなくてもいいと思えるようになると、構えずちょっとした時間に単語をさっと覚えたり、長い英文問題もだいたいの意味がつかめればいい、と考えが変わりました。そのうち問題のシチュエーションやパターンがわかるようになりました。そこそこのモチベーションをずっと続けることが良かったのではないかと思います。

Q:新原さんはさらっと言っていますが、「そこそこのモチベーションをずっと続ける」ってなかなかできないことだと思います。新原さんはGPAも良いですよね。

A:私は入学した年にオンライン授業が始まったのですが、オンラインの間にたくさん授業を取って、GPAもその時からあまり変わっていません。

Q:2年生くらいまでオンライン授業が多かったですよね。思い描いていた大学生活とかけ離れた生活にがっかりして挫けた人も少なくないと思いますが、新原さんは逆に良い成績で単位を積んでいったのですか?!

A:オンライン授業では、学期末に筆記試験ではなく最終レポートが課されましたが、それが私には合っていたみたいです。それに、私は時間割を組む時に、授業の説明であるシラバスを必ず読みます。自分の興味のもてる授業や無理なく履修できそうな授業で時間割を作るので、課題が終わらなくて困ることもありませんでした。大学生活の前半でたくさん授業を取っていたので、4年生の今は卒業ゼミナールだけです(笑)。

Q:卒業ゼミナールはイギリス文学の宮原牧子先生ですが、なぜ選んだのですか。

A:もともと本を読むのが好きなのですが、宮原先生の文学の授業では、自分が作品についてどう考えたかが大事、とおっしゃったり、先生ご自身の感想が聞けたりするのが楽しかったです。

Q:お話を聞いていて、新原さんはとても自律的に大学生活を送ってきたのだとわかりました。

A:私は親から「自分の機嫌は自分で取りなさい」と教わりました。小さい目標を作り、やるべきことはちゃんとやり、でもしんどいときは逃げ道を作って自分の機嫌を保つようにしています。

Q:「特別なことはしていない」と言っていましたが、誰にでもできることではないですね。卒業後はどういう予定ですか。

A:入学した時は航空関係の仕事も視野に入れていたのですが、その後ちょっと違うかな?と検討しなおし、金融関係の企業から内定をもらっています。働きはじめたらしばらくは仕事に必要な資格を取る勉強をすることになると思いますが、英語の勉強も続けて、将来は海外勤務もできたらいいなと思っています。

Q:新原さんはコロナ禍とともに入学した学年で、いろいろと辛いこともあったと思いますが、しっかりと学び、TOEIC IPテストのスコアを伸ばし、ハワイ大学研修にも参加し、見事に内定も獲得し…と、筑女を大いに活用してくれたことはとても嬉しいです。スコアの向上と高いGPAは、何か特別な秘密があったわけではなく、自分を律して学修を続けてきた成果だとよくわかりました。そのご褒美で今はゆったりした時間割だと思いますので、ぜひ残りの大学生活を楽しく充実したものにしてください。

 

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