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公開講座「第14回仏教文化講座「親鸞~その著述をめぐって~④」を開催しました【生涯学習センター】

6月22日(水)に太宰府市いきいき情報センターにおいて第14回仏教文化講座「親鸞~その著述をめぐって~④『顕浄土真実教行証文類』」を開催しました。
講師は、文学部アジア文化学科教授の小山一行先生です。
今回この講座を受講して、今まで知らなかった親鸞の思想や仏教について沢山の知識を得ることが出来て、有意義な時間を過ごすことができました。
伝統的な仏教では、教えに従って人生を生きていき、仏と成ることが理想であるが、親鸞の著述『教行信証』では、自分の力で仏に近づくことのできない者を導こうとする仏の願いが示されている、というお話でした。
私が特に印象に残っているところは、「南無阿弥陀仏」という念仏は、自分が称えるものではなく、自分を呼んでいる仏の呼び覚ましの声を聞く行為だということです。礼拝等で意味を理解しないまま称えていた私にとっては、驚きの連続でした。「信巻」には、一見すると仏になるための条件のように見える信心が、親鸞聖人の解釈では、すべての人を仏にしたいという如来の約束として読まれているというお話で、講話を聴くうちに、そんな捉え方もあるのかと納得しました。
私は、出家をしてお坊さんになっているような人は、皆煩悩もなく、まさに仏様に近いような人間になっていると思っていました。けれど、そのような人たちも死ぬまで煩悩はあるのだということを知りました。しかし、だからこそ仏は、そこは闇なのだと知らしめ、本当の安らぎの世界を知らしめようとしている。そんな親鸞の著述のことを知り、入学当初よりもさらに、仏教や親鸞に興味が湧きました。
報告/文学部日本語・日本文学科1年 萩野恭子(公開講座サポーター)
*今後の予定は、以下のとおりです。
⑤7月6日(水)
テーマ:『歎異抄』
講師:宇治和貴(人間科学部人間科学科人間関係専攻 講師)
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