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公開講座「第14回仏教文化講座「親鸞~その著述をめぐって」②を開催しました【生涯学習センター】

6月8日(水)太宰府市いきいき情報センターにおいて、第14回仏教文化講座「親鸞~その著述をめぐって~②『三帖和讃』」を開催しました。
講師は、本学非常勤講師・本学園高等学校教諭の平孔龍先生です。
今回の講座のテーマは、「和讃」です。和讃とは、和語讃詠の略で、漢文で書かれた経論釈の意味を「うた」でわかりやすく表現した、平安時代から見られる法文歌です。親鸞聖人は、和讃について「やわらげほめ」と示し、自分の宗教的心情をうたうとともに、漢文の読めない人にもわかりやすく本願念佛の教えを伝えるためにこれを編纂しました。今回は、その中でも代表的な『三帖和讃』について詳しく説明されました。
『三帖和讃』は『浄土和讃』、『高僧和讃』、『正像末和讃』の三部に大きく分けられます。講座では主に、これらの和讃の中のいくつかを原文から読み解くことで、浄土真宗の教えについて解説していただきました。親鸞聖人が、浄土真宗を開いたのは自分ではなく法然であると述べていることを聞き、師法然をこれほど慕っていたということを初めて知りました。また、『高僧和讃』の内容から、浄土真宗が「末法」という時代観に大きく影響を受けているということも、なるほどと思いました。
今回は内容の濃い講義だっただけに、受講者の方々も黙々とメモを取っておられましたが、平先生も例え話を用いたり、時に笑いを交えながら会場の雰囲気を和ませていらっしゃいました。親鸞聖人の信心、常に師に感謝する心から、何か今までと違う形で浄土真宗が見えた気がしました。
報告/文学部アジア文化学科2年 中寿賀郁名(公開講座サポーター)
*今後の予定は、以下のとおりです。
③6月15日(水)
テーマ:『親鸞聖人御消息』
講師:栗山俊之(短期大学部現代教養学科 准教授)
④6月22日(水)
テーマ:『顕浄土真実教行証文類』
講師:小山一行(文学部アジア文化学科 教授)
⑤7月6日(水)
テーマ:『歎異抄』
講師:宇治和貴(人間科学部人間科学科人間関係専攻 講師)
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