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公開講座「第14回仏教文化講座「親鸞~その著述をめぐって」①を開催しました【生涯学習センター】

6月1日(水)太宰府市いきいき情報センターにおいて、第14回仏教文化講座「親鸞~その著述をめぐって~①『正信念仏偈』」を開催しました。
講師は、本学文学部日本語・日本文化学科の宇野智行准教授です。
まずは、『正信念仏偈』の構造についてのお話がありました。『正信念仏偈』には、「無」という字が一番多く18回使われていて、その次に「大」が14回、「光」・「願」・「信」は13回使われているそうです。ただし、「明」「照」を合わせると、「光」という概念が最も多く、今回の講座のテーマとなりました。
『正信念仏偈』は、「いのちの仏」「ひかりの仏」である阿弥陀仏の本願についての教えが、釈尊、七高僧を通じて我々に届いていることを説いたものだそうです。私たちは、慈悲・智慧という「光」に照らされながらも、「邪見」「驕慢」という「煩悩」によって、それに背を向けてしまいます。そして、背を向けながらも、「常に光に照らされている」ことを『正信念仏偈』は説き示しています。先生は、「ひかり」の法脈は、それぞれの祖師に届き、親鸞にも届き、我々にも届いているとおっしゃっていました。
宇野先生は、冗談も交えて話をしてくださり、受講した方たちも楽しく講座を受けれたのではないでしょうか。終始、和やかなムードでした。私はこの講座を受けて、有意義な時間を過ごすことができました。ためになる話を聞かせていただき、また受講したいと思いました。
報告/短期大学部現代教養学科1年 平川友美(公開講座サポーター)
*今後の予定は、以下のとおりです。
②6月8日(水)
テーマ:『三帖和讃』
講師:平 孔龍(本学園高等学校 教諭・大学 非常勤講師)
③6月15日(水)
テーマ:『親鸞聖人御消息』
講師:栗山俊之(短期大学部現代教養学科 准教授)
④6月22日(水)
テーマ:『顕浄土真実教行証文類』
講師:小山一行(文学部アジア文化学科 教授)
⑤7月6日(水)
テーマ:『歎異抄』
講師:宇治和貴(人間科学部人間科学科人間関係専攻 講師)
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