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公開講演会「これからの英語のコミュニケーションを考える」を開催しました【生涯学習センター】

5月21日(土)福岡市男女共同参画推進センターアミカスにおいて、公開講演会『これからの英語のコミュニケーションを考える』を開催しました。
講師は筑紫女学園大学英語学科の小木野一教授、立教大学の鳥飼玖美子教授です。
まず、小木野先生の『「好きだよ」を英語に訳すと』という講演から始まりました。
小木野先生は日本語の「好きだよ」とその英訳と考えられる「I love you」からは様々な日本語と英語のコミュニケーションスタイルの違いが見えてくると言われました。例えば、日本語の「好きだよ」はだれがだれを好きなのか表されていませんが、英語の「I love you」はそれがきちんと表されています。また「好きだよ」は「好きである」という状況を表しており、静かな愛といったイメージを感じますが、「I love you」は動態的で自らが主体的な愛を作りあげるというイメージができます。「好きだよ」をコミュニケーションスタイルからどう英語訳すればよいかという課題を受講者に問いかけられました。
次に、メインスピーカーとしてNHK教育テレビ「ニュースで英会話」監修などで著名な立教大学の鳥飼玖美子先生をお迎えし、これからの英語のコミュニケーションを様々な観点から考え、特に異文化コミュニケーションと国際共通語としての英語の在り方についてお話しいただきました。
鳥飼先生は、学校教育の中での英語教育や国際共通語としての英語はどのようにあるべきかを中心に講演をされました。その中でも、『コミュニケーションは今ここで起こっている出来事であり、また国際共通語としての英語は必ずしもネイティブが使っている英語だけではない』とおっしゃいました。英語を使いこなそうと考えるのではなく、自分の知っている事を駆使して目の前にいる相手と話そうと気持ちを伝えようとすることが大切だとも言われ、日本人の若い世代は議論することを避けている傾向にあるので、英語の学習の前に日本語で論理的な意見を言えるようになる必要があるのではないかともおっしゃいました。
また、テレビ番組の制作裏話などもお話しされとても楽しくコミュニケーションについて考えることができ、講演終了後も時間を延長し質疑応答に応えてくださいました。
先生方のお話はとてもわかりやすく、外国の人々とのコミュニケーションを考えていく上で、有意義な講演会だったと思います。
報告/筑紫女学園大学文学部アジア文化学科3年 野田真紀子(公開講座サポーター)
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