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公開講座「『アジア塾』~アジアの変化と民衆~③」を開催しました【生涯学習センター】

 11月4日(木)太宰府市いきいき情報センターにおいて、『アジア塾 ~アジアの変化と民衆~』の第3回『東南アジアの民主化と民衆運動』を開催しました。
 講師はアジア文化学科の横山豪志准教授です。
 この『アジア塾』では、アジア諸国の20世紀後半から現在に至るまで、各国の政治や経済の様々な局面において表舞台に立ってきた民衆たちにスポットを当てて、見ていきます。
 今回は『東南アジアの民主化と民衆運動』ということで、タイ・フィリピン・インドネシアの3カ国の民衆運動に注目し、それぞれの国で「民主化」や「民主主義の定着」に与えた影響についての話でした。
 タイ・フィリピン・インドネシアの国々は、それまでの権威主義の国家から民主主義の国家へと移行しましたが、その過程で民衆運動が起きました。タイでは、タックシン首相の政策を巡り、支持派と反支持派の間で起こった「赤シャツvs黄シャツ」の対立。フィリピンでは、マルコス大統領の権威主義体制に対する反乱から起きた大規模デモ「ピープル・パワー」。インドネシアでは、1997年のアジア経済危機がきっかけとなり起きた「ジャカルタ騒乱」。これらの民衆運動は政治や社会を動かす契機となりました。
 このような民衆運動を通して、民主主義とは何なのか、民主主義のあり方とは、を考えさせられるお話でした。
 参加された方々は、横山准教授のお話に熱心に耳を傾けておられ、講演の最後にはアジアの民主化に関する質問だけでなく、現在の日本政府に関する質問をされる方もいらっしゃいました。そのほかにも、普段知ることのできない国々の話を聞くことが出来てとても楽しかった、良かった、などの様々な反応が出ていました。
 また今回は3週にわたって開催された『アジア塾』の最終回ということで、3回とも受講された18名の方に修了書が授与されました。
                    (報告/日本語・日本文学科3年 池永有希)
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