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公開講座『第16回仏教学研究室公開講座「親鸞~その生涯をめぐって~②」』を開催しました【生涯学習センター】

 10月23日(土)筑紫女学園高等学校 水月ホールにおいて、仏教学研究室公開講座「親鸞~その生涯をめぐって~」第2回 法然上人との出会い を開催しました。
講師は本学非常勤講師 毛利俊英先生です。
 親鸞は比叡山の堂僧として修行を続けながらも、自己の欲望に悩まされ、その修行に満足することはありませんでした。その結果、山を下りて六角堂に籠り、夢告を受けます。この夢告を通じて、親鸞は自分ではどうすることも出来ない罪業を痛感し、民衆の苦悩を共感できるものとして理解したようです。
 その頃、吉水に庵をかまえた法然は、専修念仏の教えを説いていました。法然は、誰でも出来る「容易」な念仏を、あらゆる人を救うことの出来る勝れたものとして、価値の転換を図ります。従来の仏教の実践体系から排除された人であっても、念仏という簡単な行によって救われると説いたのです。このような、何の差別もなしに民衆が平等の立場で念仏できるという法然の教えこそが、親鸞を惹きつけたということです。
 親鸞と法然は、出会うべくして出会ったのだと、感じました。また、「地獄へ落ちても後悔しない」というほどの師匠に出会えた親鸞を、うらやましく思いました。
 受講者の方々は、皆熱心に先生の講義に聞き入っていました。非常に中身の濃い、有意義な講座であったと思います。
                (報告/発達臨床心理学科4年 入江愛美)
*今後の予定は、以下のとおりです。
③11月13日(土)
テーマ:越後流罪から関東伝道へ
講師:小山一行(本学アジア文化学科教授)
④11月27日(土)
テーマ:帰洛後の親鸞
講師:平 孔龍(本学園中学教諭・大学非常勤講師)
⑤12月11日(土)
テーマ:往生から本願寺成立へ
講師:栗山俊之(本学短期大学部現代教養学科准教授)
●公開講座の詳細・受講申込みはこちら
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