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公開講座「メディアと共に生きる現代社会~映像メディアをよりよく理解するためのメディアリテラシー~」①を開催しました【生涯学習センター】

 6月5日(土)太宰府市いきいき情報センターにおいて、公開講座「メディアと共に生きる現代社会~映像メディアをよりよく理解するためのメディアリテラシー~」を開催しました。全4回にわたって、現代社会においてメディアと私達の生活との深い結びつきについて考えていきます。
 第1回目の講師は、本学英語メディア学科の荒巻龍也教授です。今回は「映像メディアの歴史を通し、現代のメディアの状況について」をテーマに、“各メディア”と“人”との関係についてみていきました。
 冒頭に、Goble英語メディア学科長が主催者挨拶をされ、荒巻先生の講義が始まりました。
 
 まず、残像現象による人間の錯覚から“動く映像”を生み出し、その特性を上手く利用してできた“人類初の映画”について、実際に映像を見て流れを学びました。19世紀に行われた“被写体を連続撮影する”という実験の成功によって、動くように見える連続写真の完成から、現在の滑らかな映画や映像に至るまでの歩みは、人の飽きることのない探求心を感じさせました。
 次に、私達の生活に最も映像・音共に浸透している“テレビ”をピックアップした。すでに“家庭内時計”になってしまっているテレビの連続性が、私達の生活スタイルを形成するタイム・スケジュール的な存在になっているという荒巻先生のお話に、改めて自分自身の生活を顧みて、その通りだと、とても驚きました。またそのお話から、特にテレビの“プッシュ型メディア性”については、人の生活に深く根付いていて、家族団欒のための役割を持っていることが良くわかりました。
 最後に最も新しい「メディアとインターネットの課題」について、現在のインターネットの使われ方、またはその問題に触れながらみていきました。現在、オンデマンド等の普及によって、テレビ番組をインターネット上で見ることができるようになり、映画・テレビ・インターネットの融合も広がり、より映像メディアと生活のつながりができるようになっています。しかし、テレビと比べ、インターネット映像(インターネットのメディア市場)には今後の課題もあることが分かりました。
 普段の生活の中で、意識することが少なくなった私達と映像メディアとの関係性を改めて見直すことのできた、有意義な講座でした。
                         (報告/日本語・日本文学科 3年 山本 侑加)
次回は、6月12日(土)に開催いたします。
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