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公開講座「日米女性MANGA-境界を越えた共生」を開催しました【生涯学習センター】

 12月13日(日)福岡アジア美術館 あじびホールにおいて、公開講座「日米女性MANGA‐境界を越えた共生‐」を開催いたしました。
 はじめに、本学の大城准教授より2009年12月18日(金)から京都国際マンガミュージアムで行われる「コミックスを描く女性たち‐アメリカの女性アーティストたちの100年」展についての紹介があり、このイベントに出演し今日の講座の出演者でもあるトリナ・ロビンスさん(女性コミックス史研究者/もとコミックス作家)のこれまでの活動について話されました。
 そしてトリナ・ロビンスさんからは、男性中心であった北米コミックスに、女性作家が自分たちの居場所を求め活動してきた歴史について、彼女たちが描いたコミックスやイラストを見ながらお話されました。女性作家たちはなかなか職を得ることができず、苦労を重ねてきましたが、男性が描くことのできないテーマを女性が描いていこう!という想いのもと、女性のためのコミックスを描き続け、そのことが現在北米で女性作家が活躍し、また北米での少女マンガの人気にもつながっている事が分かりました。
 10分間の休憩をはさみ、ヤオイ研究者である溝口彰子さんによってサンフランシスコで開催された~YAOI‐CON(ヤオイ・コン)報告~が行われました。ここでは、イベントの様子を写した写真を見ながら、実際にイベントに参加しての感想や日本とアメリカのヤオイの状況の違いなどをお話しされました。
 最後に、質疑応答の時間があり、トリナ・ロビンスさんは参加者からの多くの質問に答えてくださいました。講座全体を通して、参加者の方々は熱心にメモをとりうなずきながらお話を聴かれていて、今回の講座内容に興味を持っている様子がうかがえました。
 今日の講座では北米コミックスの歴史について多くのイラストなどを見てお話を聴くことができたため、より詳しく理解することができました。また、自分自身も女性の生き方について考えさせられとてもいい機会になりました。
                   (報告/英語学科4年 鳥屋美寿々)
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