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公開講座「地球のステージ Stage1」を開催しました【アジア文化学科】

 5月28日(木)に本学スクヮーヴァティーホールにおいて公開講座「地球のステージ Stage1」を開催しました。講師は、NPO法人地球のステージ代表理事桑山紀彦氏です。桑山氏は、国際医療活動を通して見てきた現地で生きる人々の様子を、「地球のステージ」として伝えています。今回は第5弾まである中の入門編・第1弾が行われました。
 美しい音楽と世界の映像とともに、まるでコンサートのように始まりました。桑山氏が訪れた国々の様子が、7曲の歌の間に交えながら紹介されます。まず1曲目は「地球の歌」。大陸の最高峰を巡る旅で目にしてきた中でも、南米の美しい景色への思いが込められていました。次に物乞いをしてきた少女との出会いから生まれた曲「帰ろう」、輝く笑顔が溢れる難民キャンプで生まれた曲「風のふく道」、東ティモールで家族を殺された少年との出会いから生まれた「燃える火の町」と続きます。そして、空爆が激しいガザ地区で学校を経営する友人に宛てた曲「ダルウィーシュ」です。
 広い世界の中には、貧困・紛争・占領などの現状があります。しかし、そんな世界でも希望や光、つまり子どもたちの笑顔があり、人々は輝いています。ボランティアをする時には、「ボランティアはお互いへのプレゼント」という気持ちでして欲しいと桑山氏はいいます。最後は、世界を見ていく上で忘れてはならない原点・日本への思いが込められた曲「願い」で終わりを迎えました。
 人々に笑顔を誘う語りと熱いメッセージ、魅了する歌、現地を克明に伝える映像に、会場の皆さんも包まれているようでした。様々な国の現状には辛いものもありましたが、子どもたちの笑顔がたえないことが印象的でした。今回の講座を通し、太陽のような笑顔を守るために、「知る」という大きな第一歩を踏み出すことができたように感じました。
*写真は「講演風景」と「桑山氏を囲んでの茶話会」
                        (報告/日本語・日本文学科2年 田原夏美)
●公開講座の詳細・受講申込みはこちら
http://www.chikushi-u.ac.jp/campaign/lecture/index.html