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【社会連携】公開講座を開催しました

12月10日(土)筑紫女学園大学において、公開講座『英語と英文学の世界』第3回「「裸のリア王〜上演とテキスト編集と歴史の間」を開催しました。
講師を務めたのは、本学の文学部英語学科准教授 高森暁子先生です。

第3回目となる今回は、シェイクスピアの四大悲劇の一つである『リア王』の内容を中心に、リア王のモデルになった人物やその時代背景、作者であるシェイクスピアを基にお話が展開されました。
「借り物など脱ぎ捨ててしまえ!」という台詞のところでリア王が服を脱ごうとすることに注目して、この作品の「必要」というテーマとの関連が説明されました。裸になることは、リア王を国王という手の届かない崇高な存在から、万人が共感する人物へと変化させる効果がある、というところが印象に残りました。「服を脱ぐ」という動作ひとつで王の葛藤を暗示させ、動作の意味が原作の創作された時代と現代とで違いがあることにも興味をそそられました。

参加者の皆さんも、『リア王』の映画を見ながら熱心にメモを取り、英文学について理解を深められていました。

【報告】日本語・日本文学科2年 宮下さくら /【撮影】日本語・日本文学科3年 中原歩海