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【社会連携センター】「仏教文化講座 ②」を開催しました

6月11日(土)、筑紫女学園大学において「仏教文化講座~仏教経典から学ぶ~」の第2回目、「『興福寺奏状』から学ぶ」が開催されました。ご講師は本学非常勤講師の盛智照先生です。

今回の講座では、法然の専修念仏を批判し、その教義の糺改を要求する理由についてまとめられた「興福寺奏状」という文書の内容や、批判に対する法然や親鸞の再批判などについてお話がありました。

興福寺奏状では、人は皆同じではないことから一人一人に適した仏道修行などが必要であることが主張され、そのような考え方に対して法然は、末法の世の中では全ての人々が同じ悪人であるから念仏という簡単な修行によって救われるべきだという考えを持っていることについて説明がありました。この講座に参加して、両者の解釈の違いやそれによる対立も仏教の歴史において必要な出来事であったことを学びました。

参加者の皆様は資料への書き込みや、内容に関連したより具体的な質問をされており、大変関心を持って講座を受けられていました。

[報告] 人間科学科 社会福祉コース2年 酒井樹李/[撮影] 日本語・日本文学科1年 相良 侑沙