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公開講座「第21回仏教文化講座」②を開催しました【社会連携センター】

 6月13日(水)いきいき情報センターにおいて、第21回仏教文化講座「『浄土三部経』に学ぶ②」が開催されました。講師は非常勤講師の毛利俊英先生です。

 今回のテーマは「『無量寿経』に学ぶ」でした。無量寿経とは何か、名前の意味、概要、構成と内容の順に講義を行ないました。

 『無量寿経』は、浄土三部経の一つで、曹魏の康僧鎧が訳しました。耆闍崛山における釈尊の説法と釈尊の輝きについて説かれている「序分」と、無量寿仏や仏国土などについて説かれている「正宗分」、そして、念仏について説かれている「流通分」で構成されています。古代インドの言語であるサンスクリット語で無量寿経は「スカーヴァティー・ヴィユーハ(極楽の荘厳)」といいます。〈極楽〉は「安楽」または「安養」と訳され無量寿仏(阿弥陀仏)の仏国土を指しています。阿弥陀経と無量寿経には、極楽のある場所は西方のはるか彼方にあると記されています。〈荘厳〉の意味は、「みごとに配置されていること」、「美しく飾ること」です。つまり、「極楽には、無量寿仏が成就した四十八願の功徳が見事に荘厳されている」ことを示しています。

 私は、無量寿経のことを学んだことがなかったため、今回の講座は非常にたくさんのことを学べました。「極楽」はどこにあるのかという話が最も興味深かったです。十万億刹という単位を今まで聞いたこともなかったのでどのくらい距離があるか想像することもできませんでした、しかし、今私たちが住んでいる地球のはるか遠くにあるのだと感じました。想像も出来ないような遠くに極楽が存在すると説かれているため、読んだ人々は極楽がどんなところであるか想像をかきたてることが出来るのだと思いました。濃い内容で理解するには難しい点もいくつかありましたが、無量寿経について知る良い経験になりました。

報告/文学部英語学科2年 豊田桜子(公開講座サポーター)

*今後の予定は、以下のとおりです。
③ 6月20日(水)  観無量寿経に学ぶ
講師:宇治和貴(人間科学部准教授)
④ 7月 4日(水)   阿弥陀経に学ぶ
講師:小林久泰(文学部准教授)
⑤ 7月11日(水)  親鸞の三部経観
講師:栗山俊之(現代社会学部教授)

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https://www.chikushi-u.ac.jp/lifelong/lecture/