お知らせNews

CJ Summer Camp 2016 stage.2〔社会の現場を体験〕石垣島「自然と共生するまちづくり」フィールドワークツアーを実施しました

8月19日(金)~22日(月) の3泊4日、CJ Summer Camp 2016 stage.2〔社会の現場を体験〕石垣島「自然と共生するまちづくり」フィールドワークツアーを実施しました。

stage.1で「大学の学び」を体験した高校生と本学在学生は二週間ぶりに元気な姿で再会を果たし、福岡空港から石垣島へ出発。約3時間のフライトを経て石垣島が近づいてくると、空から見える街並みと島を囲む海の青さに歓声が上がりました。到着後、日差しの強さを感じながら活動の拠点となる「しらほサンゴ村」へ移動し、いよいよ研修がスタートしました。
始めに白保の歴史や文化、サンゴの保全活動などの自然と共生するための取り組みについて、現地スタッフの方からオリエンテーションを行っていただき、その後、白保海岸および集落を散策しました。現地NPO法人夏花理事長によるガイドを通して、観光だけでは感じ取ることができない、集落に息づく伝統文化に触れることができました。休憩を挟んで、ホストファミリーと対面。自己紹介では少し硬くなりましたが、会話をするうちに緊張もほぐれていきました。早速各ご自宅に招いていただき、暮らしの体験が始まりました。

2日目は、早朝から稼業体験を行いました。オクラ農家であるホストファミリーの指導のもと、収穫の難しさや楽しさ、生産者の想いを体感することができました。次に、サンゴやサンゴ礁に生息する生物の命を脅かしている赤土の流出を食い止めるために、畑の周囲に植えるグリーンベルト(月桃(げっとう))の苗の植栽に参加しました。昼からは、白保の子ども達と一緒に漁体験。刺し網漁で魚を捕え、自ら魚をさばき、砂浜で魚汁作りをするというプログラムです。魚の調理では、初めて生きた魚に触ったという参加者がいる一方、昨年も体験した学生が、子ども達にさばき方を教える場面も見られました。自分達で捕獲した魚を食べることで、いのちをいただくということを考え直すきっかけにもなったようです。

3日目も稼業体験から始まります。昨日より慣れたでしょうか…?「上手になったね!」「大きさが揃ってきた!」ホストファミリーからお褒めのことばをいただきました。午後は、観光客で賑わう白保日曜市(しらほサンゴ村)に参加した後、stage.1にて太宰府駅前で行った白保特産品の販売結果などを生産者の方々に報告しました。意見交換を通して、作り手の想いや商品の魅力について改めて感じる機会となりました。夜、ホストファミリーやお世話になった地域住民の方々を招いて夕食交流会を開催しました。この三日間の思い出話に花が咲き、笑いあり涙ありの時間は、あっという間に過ぎていきました。

最終日は、海へ行き、シュノーケリングによるサンゴの生息環境の観察を行いました。船で沖まで移動し、入水。見渡す限り広がるサンゴは壮大で絶景、海の青さや豊かさに感動!時が経つのを忘れてしまうほどでした。白保のサンゴ礁を代表する世界最大級の「アオサンゴ」群集のほか、色とりどりのサンゴ、かわいらしい熱帯魚も観察でき、貴重な体験となりました。閉会式では、太宰府駅前での販売収益金を現地NPO法人夏花に寄付するとともに、この研修でお世話になった現地の皆様に感謝の気持ちをお伝えしました。

3泊4日のCJ Summer Camp 2016 石垣島「自然と共生するまちづくり」フィールドワークツアーを通して、島の人々が自然と共生するために取り組んでいるさまざまな活動を体験できたと思います。参加者の感想にもありましたが、「今、自分が暮らしている環境について改めて考えてみる」この気づきが、今後の学びや進路選択、延いてはこれからの生活に活かされることを願っています。

CJ Summer Camp 2016の概要はこちら
http://www.chikushi-u.ac.jp/summercamp/