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筑女で特別支援を学ぶ意味①

初等教育・保育専攻では、2019年度入学生より特別支援学校教諭免許(一種/知的・肢体・病弱)を取得できるようになります。

※特別支援学校教諭養成課程の履修については、特別支援教育への意志や学修の状況など別に条件を定めます

今回2回に分けて、特別支援学校教諭免許(以下「特支免許」)の仕組みや、本学独自の「障がい児教育・保育副専攻」についてお伝えいたします。

1.特支免許の仕組み

特別支援学校の教員は、特支免許と学校(幼稚園、小学校など)の教諭免許の両方の教員免許(基礎免許という)が必要です。
しかし、特支免許をもつ教員の不足により、当分の間は基礎免許を持っていれば特別支援学校の教員になることができる、と定められています。

そこで、児童生徒に充実した指導ができるよう、特支免許の所持率を上げる取り組みがなされています。
そのため、少しずつ所持率は上がっており、全国の特別支援学校において、特支免許を持っている教員の割合は、表の通り増えています。

年度 平成19年度 平成29年度
教員全体 68.3% 77.7%
新規採用者 57.3% 69.1%

九州地区は、特支免許を持っている教員が比較的多く、特に福岡・長崎・大分・宮崎・鹿児島県の平成年度の新規採用者は、全員所持しています。

2.障がい児教育・保育副専攻

筑女では、特別支援学校教諭免許を取得しない場合でも、体系的に特別支援教育のことを学ぶ「障がい児教育・保育副専攻」を独自に設置し、学生の皆さんの学びを後押しします。

・どのように生かせるか

特別支援学校へ勤務したり、特支免許を取得したりしなくても、特別支援教育のことを学ぶことで活かせることはたくさんあります。
例えば、小学校の通常の学級にも特別な支援が必要な子どもがいます。
学級担任になったとき、この副専攻で専門的な勉強をしたことが大きく役立つでしょう。

②に続きます