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2011年度前期特別授業「太宰府の山をめぐる歴史と文化」が開催されました。

今回の特別授業は、太宰府研究の第一人者である森弘子先生を迎え、太宰府を取り巻く山々の歴史や文化について授業を行っていただきました。
太宰府に都ができた背景には、山の存在が大きく関与しています。都を建設する上で理想とされる「四方が山」という風水思想に基づいた立地であり、四方に大野城、阿志岐城、基肄城、水城を配置し、防衛都市を築いてきました。
本学の裏にある高雄山は、かつては茅が生い茂る様子から茅野山と呼ばれており、また、石坂(本学の地名)は峠越えの難所で無事に越えられるように石坂地蔵が祀られたそうです。そういう視点で見ると、これまで見逃してきた風景が違ったものに見えてきます。興味を持てば、身近な風景の中に新たな発見と気づきがあるとお話しされました。
講義終了後は、本学裏の高雄山を散策する「山と自然観察会」が開催され、24名の方が参加されました。
講師:森 弘子客員教授
日時:6月9日(木)13:10~14:40
場所:本学8号館3階8302教室