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宗教教育部主催 山口研修旅行

9月5日から一泊二日で、仏教研修生が企画し、仏教学研究室が主催する山口研修旅行が行われました。金子みすゞさんの足跡を辿ることをメインに、萩城下町や山口市の瑠璃光寺を巡りました。

一日目は、浄泉寺、遍照寺、そして金子みすゞ記念館を訪問しました。浄泉寺では、前学長の上山大峻先生から金子みすゞさんの有名な詩の由来を教わりました。誰もが知っている代表作『私と小鳥と鈴と』や『大漁』はもちろん、あまり知られていない詩についても学びました。遍照寺では、みすゞさんの生涯を中心に教えていただきました。遍照寺には、みすゞさんの墓があり、みんなで手を合わせたことが印象に残っています。最後に訪れた金子みすゞ記念館には、みすゞさんが使っていた部屋や道具が再現されていました。展示されている本や雑誌に描かれている絵柄や字を右から左に読むことが印象的でした。左から右へ読む今の私たちの常識について考えさせられました。

二日目は、萩の城下町を散策し、瑠璃光寺に向かいました。萩の城下町では、高層ビルがなく同じような一軒家が建ち並ぶ和やかな雰囲気に、同じ道を何度も通っているかのように錯覚させられました。迷路のような町並みに、自分自身が方向音痴であることも加わり、迷いながらも無事目的地に辿り着きました。その途中に迷子になりかけたお陰で、城下町に住む方々に道を教えてもらい、暖かさに接することができました。最後に瑠璃光寺を訪問しました。西郷隆盛や小松帯刀らが長州方と面会するために使われた枕流亭から垣間見える五重塔とうぐいす張の石畳の反響音が今も記憶に残っています。

山口県だけではなく大学の研修旅行についても詳しく知らずに参加しましたが、実際に参加してみると、先生方からの詳しい解説のおかげで充実した時間を過ごせました。特に詩だけではなく、みすゞさん自身のことも知ることができました。友人や家族ともう一度訪れたいと思わせてくれた研修旅行でした。

(文学部英語学科 入江)