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公開講座「仏教専修課程入門講座」を開催しました。【生涯学習センター】

 12月14日(水)に太宰府市光蓮寺の梵響会館において、仏教専修課程入門講座「親鸞思想へのいざない」を開催しました。

 始めに宇野智行宗教教育部長の挨拶があり、その後、人間科学部講師の宇治和貴先生から「親鸞思想へのいざない」と題して講演がありました。まず、親鸞思想を仏教の歴史の中でどのように位置づけるかについて、日本の仏教の2つの流れについてお話しされました。1つ目が日本に仏教が入ってきたときに渡来神として神と同じように理解されたことによる、「祈りの手段」としての仏教です。2つ目はただ祈ることで欲望を叶えようとするのではなく「目覚めの教え」としての仏教です。聖徳太子を手本として、目覚めの教えである本来の仏教を伝えようとしたのが親鸞聖人であると学びました。

 講演を聞く中で特に印象に残ったことがあります。自分の悪い部分を知っていると考えてしまうと自分自身に問うことをやめてしまい、一方、自分の弱さを自覚し続けると、自分の愚かさを反省し続けることができるというお話です。蓮如上人の『御一代記聞き書き』にもあるように、他人の悪い所はよく見えるけれど、自分の悪い所は見えません。したがって、もし自分の悪い所が見えたときは本当に悪い部分ということになります。自分の悪に出会い、他人の弱さを受け止め、補い合う生き方が大切だと学ぶことができました。

 講演の後には、現代社会学部教授の栗山俊之先生から仏教専修課程について詳しい説明がありました。仏教専修課程は筑紫女学園大学が100周年を迎えるときに設置され、仏教を体系的に学ぶことができる課程となっています。この課程は男女共学であることや、それぞれの都合に合わせて受講の日程を組むことができることなど詳しく説明していただきました。

 最後に、現在仏教専修課程を受講している方々から、実際に受講しての感想をお話ししていただきました。幅広い世代の学生と共に学ぶことができることや、知識が豊富でインドに留学経験のある先生方もおられる筑紫女学園大学の仏教専修課程で学ぶことの魅力をお話ししてくださいました。

報告/人間科学部人間科学科幼児保育コース3年 稲田愛貴(公開講座サポーター)

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