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公開講座「英語と英文学の世界」④を開催しました。【生涯学習センター】

 11月26日(土)、太宰府市いきいき情報センターにおいて、「英語と英文学の世界」(第4回)を開催しました。講師は筑紫女学園大学文学部英語学科教授・松崎徹先生です。

 第4回目の今回は「英単語と漢字の意外な共通点:語源から読み解く英単語」と題し、英単語の由来に関するクイズを交えながら英単語と漢字の双方の成り立ちや語源などを比較しました。

 最初に「mouse(ハツカネズミ)と同じ語源は何でしょう?」というクイズが出され、挙げられた選択肢の中から正しいと思われる番号に手を挙げました。正解はmuscle(筋肉)で、その理由は「ネズミの丸っこい姿と筋肉がもりあがったときにできる力こぶが似ているから」だと話されました。このほかにも2題ほど出題され、面白いクイズと意外な解答に会場は盛り上がっていました。

 その後、アルファベットと漢字の相違点として、アルファベットは表音文字、漢字は表意文字であること、そして英単語は複数のアルファベットの組み合わせで成立している一方で、漢字は一文字で成立していることが挙げられました。この時点で全く共通点がないように思えましたが、その直後に英単語と漢字には「いずれも有意味の複数の要素から成り立っている」という共通点があることが説明されました。

 次にdentという「歯」を意味する要素を例に取り、同じ歯という意味を持つものの形が異なるtoothと比較して両者の違いを考えました。Dentはラテン語のdensに由来しており、toothは英語本来語のtōthに由来しているそうです。一般的な英語語彙の構成として、英語の語根と接辞は本来語由来と外来語由来の二つに大別されるそうですが、dentとtoothはその一つの例でした。Dentというちょっと聞きなれない単語について、途中質問される方もおられました。

 今回の講義は、普段何気なく使用している漢字と英単語との共通点について学べたのと同時に、言語学の1分野の語源学について知ることができ、とても有意義な時間となりました。

 次回の公開講座「英語と英文学の世界」第5回目の「感じてみよう~日本語と英語の違い~」は12月3日(土)に行われます。

報告/文学部:英語学科1年 下尾夏輝 (公開講座サポーター)

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