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創立100周年記念事業「宗教教育シンポジウム」を開催

大学・短期大学部では6月16日、天神大丸エルガーラホールで「いのちの見えない時代に~宗教教育の意義と可能性~」と題した宗教教育シンポジウムを実施しました。
シンポジストとしてジャーナリストの大谷昭宏さん、東京大学大学院人文社会系研究科教授の下田正弘先生、本学日本語・日本文学科卒業生(平成5年)で県立筑紫中央高校常勤講師の大上香織さんをお迎えし、本学文学部長中川正法のコーディネイトで、現代社会が抱える諸問題を通じ、仏教が教育に果たし得る役割について討論を行いました。
大谷さんからは、宗教者が一歩前に踏み出して、家族をはじめ身近な人を傷つける事件が多発する現代社会ににおいて、宗教を基盤とした生命観を浸透させていくことが必要であると、力強いご提言を頂きました。また、下田先生には、「いのちを大切にする」ということは「私とはなにものか」という根源的な問いから始まるということを、インドの宗教を事例に明らかにして頂きました。大上さんには、筑紫女学園大学で仏教学や親鸞の思想を学び、インド研修にも参加された経験を通して感じられたいのちへの思いをお話し頂き、また高等学校の教員としての立場から、現在の教育現場での課題についてもお話を伺いました。
今回のシンポジウムは創立100周年の記念事業として開催したものでしたが、今後も本学園が地域社会で受けもっている役割をしっかり果たしていかなければならないと感じたシンポジウムとなりました。
なお、教育事業委員会では、本年12月に本学園中学・高等学校の生徒、保護者、教職員、卒業生などを対象とした文化講演会を開催する予定です。