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公開講座「体験しよう!教育・保育の実際」②を開催しました【生涯学習センター】

 9月19日(土)筑紫女学園大学3号館4階3404音楽リズム室において、「体験しよう!教育・保育の実際②楽しい音楽遊び」を開催しました。
 講師は、人間科学部人間科学科人間形成専攻の北原幸子准教授です。

 私は、正直音楽が得意というわけではありません。いつの間にか音楽の授業に対して、苦手意識を抱くようになっていました。しかし、私が将来指導者として、子どもたちに対して音楽を教えるとき、子ども全員に音楽が好きだと答えてくれるような授業をしたいと強く思います。そのため、楽しみながら音楽遊びができる活動を学ぶために、今回講座に参加しました。私は公開講座から、以下の2点を学びました。

 1つ目は、「出来るようになることを求める活動を行うのではなく、楽しんでいることを実感できる活動を行うことの大切さ」です。つまり、初めから上手に歌うことやリズムをとることを目的とするのではなく、他の人との活動のなかで音楽的な技能や音楽に対する心を育てていくということです。今回の講座では、音楽に合わせて身体表現(手や足を使う)を行ったり、リズム指導のポイントを学ぶため実際に体験してみました。先生が弾いている音に合わせながら手でリズムを打ったり、隣の人と手をつないで体を動かしてみるなど、体を動かすことで心もリラックスし、活動を楽しんでいる自分がいることに気付きました。また、リズム指導としてはまねっこ遊び、リズムリレー、リズムづくり、リズムアンサンブルを行いました。そこでは、耳を澄ませて友達が考えたリズムを聞き、同じようにリズムを打ち返す活動では、模倣する面白さだけでなく参加者全員の音が1つになる気持ちよさや不思議さを味わいました。このように、活動を楽しむことがまず音楽をもっと知りたい、学びたいと思うきっかけにつながることを身にしめて感じるとともに、指導者自身が子どもと共に楽しむ気持ちを共有することの大切さも学ぶことが出来ました。

 2つ目は、「音楽の活動を新鮮かつ好奇心溢れる活動にするための工夫」です。今回とても印象に残っている活動の1つに、机・紙コップを使ってのリズム打ちの活動がありました。机1つを1小節、紙コップの大を4分音符、小を8分音符、色の異なる紙コップを休符に見立て、友達が「上手くリズムが打てるかな」とクイズ形式のように他の友達を指名してリズムを打たせるといった音符の意味を体験できる活動です。今まで、音楽を教わってきた者として身近にある紙コップでリズムを学んだことがなかったため、どんな活動になるのかなととても興味が湧きました。また、友達同士で問題を出し合うことで、上手くリズムが出来たときの喜びを仲間と分かち合うことができるとともに、自ら活動に対して自然な気持ちで能動的に取り組むきっかけになりうる活動であると感じました。他にも、リズムアンサンブルでは、手拍子やひざ打ちといったボディパーカッションも取り入れた“みんなでボイスパーカッション+ボディパーカッション”を行いました。リズムや音符の長さが異なる音を1つの音楽として合わせてみると、別の音に生まれ変わる場面を実際に体験し、音楽の多様さや豊かさに気付くことが出来ました。

報告/人間科学部人間科学科人間形成専攻4年 荒木 静香(公開講座サポーター)

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