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公開講座「中世・近世の人々と『源氏物語』」を開催しました。【生涯学習センター】

10月4日(土)太宰府市いきいき情報センターにおいて、公開講座「中世・近世の人々と『源氏物語』」を開催しました。講師は日本語・日本文学科の大内英範准教授と、安永美恵准教授です。

今回の講座は、『源氏物語』を中世・近世の人々との関わりから見ていくもので、前半の大内先生は日本文学の発展の原点であるかな文字の発明・普及から、『源氏物語』が執筆された背景、その後、中世・近世の人々が『源氏物語』をどのように扱ってきたのかを、具体的な資料を用いて解説されました。後半の安永先生は文学が庶民にも親しまれるようになった出版の背景から、『源氏物語』が中世・近世の俗文学や俳諧にどう影響を与えたかを、井原西鶴の『武道伝来記』や絵入本の挿絵を用いて解説されました。

『源氏物語』はもともと興味を持たれている方も多く、ご夫婦や学生さん、お友達同士でと、多くの方が参加してくださいました。基礎的な部分から見ていく大内先生の講義と応用されていった部分を見ていく安永先生の講義を続けて受けることができ、現代でも多くの人が心を惹かれる『源氏物語』に、中世・近世の人々がどう惹かれ、用いて行ったかがよくわかる講座でした。

報告/文学部日本語・日本文学科4年 山坂歩翔(公開講座サポーター)

 

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