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公開講座「第17回仏教文化講座」④を開催しました。【生涯学習センター】

7月2日(水) 19:00から、太宰府市いきいき情報センターにおいて第17回仏教文化講座「ヴィジュアル・親鸞の歩いた道~④関東時代の親鸞」を開催しました。
講師は、人間関係学科講師の宇治和貴先生です。

関東での親鸞は不明な点が多く、伝記に頼らざるを得ないということで、今回は宇治先生が直接現地に行かれて取材されました。写真も沢山撮ってこられていたので、スライドで貴重な写真を見せていただきながらお話を聞きました。実際に目の前に親鸞の世界が広がっていくようで、講座に来られた方も宇治先生と一緒に旅をしているように、楽しく聞き入っておられました。
親鸞は越後から上野の国へ行き、常陸の国へ移っていきます。そこで、後に関東二十四輩と呼ばれる有力な弟子達と出会うことになります。第一弟子の性信坊は19歳のとき法然を尋ね、その時に親鸞にめぐり逢うのですが、のちに親鸞は性信が自分の教えを最も良く理解しているものの一人だと褒めています。別れるときに、親鸞は性信に自筆の『教行信証』が入った笈を渡します。それは現在国宝であり、「坂東本」といわれ、性信が開いた坂東報恩寺に残されていました。先生が撮ってこられた実物の写真があり、とてもきれいに保管されていて感動しました。

他にも楽しいお話をたくさん伺うことができましたが、参加された方から、自分も是非行ってみたいという声もきかれ、皆さんの関心が高いことを感じました。

親鸞の教えを学ぶ中、あらためて昨今のニュースでとりわけ話題になっている「命の尊さ」を、しっかりと考えて、戦争の道へと進まぬよう、親鸞の精神を引き継いでいかなければならないと思いました。

報告/大学院人間科学研究科人間科学専攻 飯地 眞理子(公開講座サポーター)

*今後の予定は、以下のとおりです。
⑤ 7月 9日(水) 晩年の親鸞
講師:栗山俊之(文学部教授)

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