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公開講座「第17回仏教文化講座」③を開催しました。【生涯学習センター】

6月18日(水)19:00から太宰府市いきいき情報センターにおいて、第17回仏教文化講座「ビジュアル~親鸞の歩んだ道~③越後から関東へ旅する親鸞」を開催しました。
講師は、非常勤講師の金見倫吾先生です。

今回は、専修念仏が弾圧され、流罪で訪れた越後に残る親鸞の不思議な伝承について、多くの写真資料を用いながらの講義でした。
親鸞が流罪になり、最初に訪れたのが居多ヶ浜です。ここには、親鸞上陸の地として石碑やレリーフが建てられています。1925年田面欽爾の『親鸞遺跡巡礼紀行』には、親鸞 越後七不思議が収録されています。越後七不思議とは、①国府の片葉の葦②田上の繋ぎ榧③鳥屋野の逆さ竹④山田の焼き鮒⑤保田の三度栗⑥小島の八つ房の梅⑦小島の数珠掛桜のことです。今回は、①・②・③・⑦について解説がありました。ここでは、①をご紹介したいと思います。

①国府の片葉の葦
流罪になった親鸞は、国分寺境内の草庵に居住していましたが、ある日居多神社を訪れ、「早く罪が許されますように そして、念仏が盛んになりますように」と祈願されたのです。すると、境内に生えていた葦が一夜のうちに片葉となってしまったのです。現在でも、境内の葦は、片葉になっています。

今回の講義で、私は親鸞の「越後に流罪になってよかった。流罪にならなければ、田舎の人々に念仏を広めることはできなかった。」という言葉が印象に残りました。すべて受け止め、自分のプラスにしていく。親鸞の生き方を知ることができた有意義な時間でした。

報告/人間科学科人間形成専攻初等教育コース 3年 空閑 夕貴(公開講座サポーター)

*今後の予定は、以下のとおりです。
④ 7月 2日(水) 関東時代の親鸞
講師:宇治和貴(人間科学部講師)
⑤ 7月 9日(水) 晩年の親鸞
講師:栗山俊之(文学部教授)

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