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公開講座「第17回仏教文化講座」①を開催しました。【生涯学習センター】

6月4日(水)19:00から太宰府市いきいき情報センターにおいて、第17回仏教文化講座「ビジュアル~親鸞の歩んだ道~ ①青年期の親鸞」を開催しました。
講師は人間科学部講師の宇治和貴先生です。
この公開講座は親鸞のゆかりの地や『親鸞伝絵』などの写真資料を用いて親鸞の生涯を5回にわたって学ぶものです。

第1回目は、親鸞の誕生・出家・比叡山での修学について、たくさんの写真資料を用いながらの講義でした。
1173年に親鸞は長男として誕生し、9歳の時に比叡山延暦寺にて出家をしたとされています。『御伝鈔』に、「親鸞は高貴な貴族の藤原氏の流れをくむ日野家の出身なので僧侶にならなければ朝廷に出てとっても出世した人だ」と書かれています。この時代、高貴な家柄の長男は貴族として出世の道を歩ませ、二男以下を出家させ宗教界で出世させるという習慣がありました。しかし、日野家の長男である親鸞は9歳で出家をしています。このため、実は思われているほど高貴な家柄の出身ではなかったと考えられます。しかし、出自が高貴だから親鸞に魅力があるというわけではありません。むしろ、身分などを問題とせず全ての人が救われる道を求め続け、生涯人間が本当に持つべき願いに生きようとしたところに親鸞の魅力は見出されるはずです。今後の講座で、親鸞の生き方に現れる思想を中心に講義が展開されるそうです。

今回は、学外で夜にもかかわらず定員70名を超える約120名の方にお越しいただき、笑いもある充実した講座でした。今まで知らなかった親鸞の姿を知ることができた有意義な時間でした。

報告/文学部英語学科 4年 角熊理歩 (公開講座サポーター )

*今後の予定は、以下のとおりです。
② 6月11日(水) 専修念仏にであった親鸞
講師:栗山俊之(文学部教授)
③ 6月18日(水) 越後から関東へ旅する親鸞
講師:金見倫吾(非常勤講師)
④ 7月 2日(水) 関東時代の親鸞
講師:宇治和貴(人間科学部講師)
⑤ 7月 9日(水) 晩年の親鸞
講師:栗山俊之(文学部教授)

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