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公開講座「大弐高遠の太宰府詠⑤」を開催しました【生涯学習センター】

5月10日(土) 筑紫女学園大学1号館1202教室において、公開講座「大弐高遠の太宰府詠⑤」を開催しました。講師は本学文学部教授の赤塚睦男教授です。

この講座では、大弐高遠の太宰府詠を数回にわたって読んでいます。中古三十六歌仙のひとり藤原高遠は大宰大弐に任ぜられた間に、筑紫の地で多くの和歌を残しています。今回の講座では前回までのおさらいをしたあと、高遠が大宰府を離任し都に帰るまでに詠んだ歌をみていきました。

歌の中の語の意味を一つひとつ知ることができたので、高遠の大宰府を離れることに対しての心境や都に対する思いを理解することができました。いずれの歌も、掛詞によって高遠の心情が巧みに表現されています。歌の中に出てくる語から季節・場所・時間帯が分かるので、高遠の大宰府を去る様子が鮮明に伝わってきました。
また、この高遠離任の事情を記録した藤原道長の日記、『御堂関白記』についても詳しく説明をしていただきました。現在、九州国立博物館で開催中の「近衛家の国宝」で道長自筆の『御堂関白記』が展示されているということもあり、こちらにも興味を持たれた方も多くいらっしゃったようです。

今回も「毎回とても素晴らしい」「こんな話が聞けるのはありがたい」と、受講者の方々から感想をいただきました。早くも次の講座が楽しみとの声が上がるほど、面白くてためになる講座です。

 

報告/文学部日本語・日本文学科4年 篠原 明梨 (公開講座サポーター)

 

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