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公開講座「女と男の境界」③を開催しました。【生涯学習センター】

10月26日土曜日、太宰府市いきいき情報センターにおいて、公開講座「女と男の境界‐日本・中国・世界‐」(第3回)を開催しました。
講師は、日本語・日本文学科の森田真也准教授です。

1回目の講座では、「男たちの労働‐日本の鉄づくり‐」、2回目の講座では、「中国古典と男装の女性‐木蘭(ムーラン)と唐詩‐」について学びました。3回目である今回の講座は、「ジェンダーと越境する性‐世界の民族に見る『女』と『男』の役割‐」というテーマでした。本講座の視点は、異なる文化を否定せずに捉え、自分たちの文化や社会にある「あたりまえ(常識)」を問い直すというものでありました。
人々はその社会や時代において、役割、行動、服装、身振り、言葉遣いなどに関して、それぞれ固有の「女らしさ」と「男らしさ」を規定し、理想の女性像や男性像を求めてきました。そして、女性の役割、男性の役割の違いは、社会や時代によって決まってきたことを、先生自身の実体験をもとにされたお話から、わかりやすく知ることができました。
また、同性愛やトランスジェンダー、各国々の「第三のジェンダー」の職能と社会的位置、異性装などについて学びながら、「セクシャル・マイノリティ」の人々の置かれている立場、差別や偏見、権利の問題、多様な性のあり方についても考えることができました。

最後に、今回の講座を受けて女と男の境界線とはどう決まってきたのかということや、各国々によって男女の役割やあり方の違い、その境界にある人たちのことなどについて知ることができました。初めて知ることばかりで、とても勉強になりました。受講された方々の質問も多く、有意義な時間を過ごすことができました。

報告/人間科学部人間関係専攻社会福祉コース1年 宮崎彩花(公開講座サポーター)

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