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公開講座「アジア塾」②を開催しました。【生涯学習センター】

10月10日(木)、アクロス福岡において、『アジア塾「東南アジアへの扉~もう一つのアジア~②ガムラン・世界にひろがる東南アジアの響き」』を開催しました。
講師は、文学部アジア文化学科の田村史子准教授です。

この「アジア塾」とは、アジア文化学科が主催する公開講座の名称です。今年は特に近年身近になってきているとされる「東南アジア」について、「現代アート」、「伝統音楽」、「国際関係」という3つのテーマからより深く知るという目的のもと、開催されています。

2回目の今回は、冒頭にもある通り、「ガムラン」というインドネシアとマレーシアを含む地域で演奏されている金属製打楽器が奏でる「音楽」の世界への広がりと、そこから伺える日本におけるヨーロッパ文化偏重の歴史、また、ヨーロッパの植民地に対する意識の変化について学びました。

【「音楽」を持たない民族はいない―。それはそれぞれの民族の誇るべきシンボルでもある。だが、これまでヨーロッパの音楽を除き、ある民族の音楽が世界の人々に広く受け入れられ、愛されている例は余り見られない。アジアの音楽では、「ガムラン」がその例外といえる。】このような導入から、「ガムラン」という合奏音楽について、宗教儀礼などとの密接な関わりや、金属楽器のアジアにおける歴史を交えながら講義は進みます。会場にて、実際に楽器を参加者の前で鳴らしたり、ジャワの王宮で特別に演奏されたガムランの資料映像を全員で鑑賞したり、筑女生と障がいを持つ子供たちとの「ガムラン」を通してのコミュニケーションを取るという先生の取り組みの映像を鑑賞するなど、様々な資料も交え、より身近に「ガムラン」について理解してもらうことが出来たのではないでしょうか。

終盤は時間が足りなくなり、先生は少し話し足りない様子でしたが、参加者の皆さんは熱心にメモを取られており、満足した様子で会場を後にされていました。

「ガムラン」についてはよく知らなかった為、色々と知る良い機会となりました。ヨーロッパの著名な音楽家も圧倒されたその幻想的な音楽を理解していくことで、日本のあり方、世界のあり方も再考できるというのは、実に興味深かったです。

報告/文学部 日本語・日本文学科3年 立石彩華(公開講座サポーター)

 

 

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