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公開講座「第20回仏教学研究室公開講義」②を開催しました。【生涯学習センター】

10月12日(土)筑紫女学園高等学校紫苑館3階水月ホールにおいて「第20回筑紫女学園大学仏教学研究室公開講義『仏教入門~釈尊の教え~』②「四諦・八正道」を開催しました。
今回のテーマは,釈尊の最初の説法「初転法輪」についての講義で、講師は文学部日本語・日本文学科の宇野智行准教授です。

講義では、苦しみは自分の外にあるものによってもたらされるわけではなく、自分の中にある「間違ったものの見方(無明)」によってもたらされるという、苦の因果関係(四諦)等について学んでいきました。苦を滅するためには、「無明」を滅する必要があり、その手段こそが「中道」、具体的には「八正道」のことです。八正道では、実践についての基本方針が模範解答として示され、生活をととのえて感情の高ぶりを抑え、こころをととのえて散漫にならず集中することが説かれます。このように、人間の精神的活動を促して、覚りの智慧に至る道が示されるのです。

今回の講座には、学外であるにも関わらずたくさんの方々にお越しいただき、宇野先生の楽しい具体例とともに「中道」「八正道」「四諦」について学ぶことができました。煩悩に従った自己中心的な世界観ではなく、すべてのものと繋がっている網目状の縁起の世界観でもって、自分の生活を見つめ直すことを心がけたいと思いました。

報告/人間科学科 人間形成専攻 幼児保育コース 2年 樋口禎子

 

 

*今後の予定は、以下のとおりです。
③10月19日(土) 三法印
講師:川尻洋平(大学人間文化研究所・非常勤講師)
④11月 2日(土) 縁起
講師:小林久泰(文学部准教授)
⑤11月 9日(土) 智慧と慈悲
講師:宇治和貴(文学部講師)

●公開講座の詳細・受講申込みはこちら↓↓↓↓
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