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公開講座「第16回仏教文化講座」④を開催しました。【生涯学習センター】

7月3日(水)太宰府市いきいき情報センターにおいて、第16回仏教文化講座「ビジュアル~ブッダの歩んだ道~第4回」を開催しました。
講師は、文学部日本語・日本文学科准教授の宇野智行先生です。

今回は、ブッダが説法した場所のひとつ、王舎城の霊鷲山についての講義でした。 王舎城は現在のラージギルで、マガダ王族のアジャセが父ビンビサーラ王を幽閉し、クーデター事件を起こした場所です。ビンビサーラ王の死後、アジャセが後悔し病気で寝込んでいるときにブッダの説法があったとされています。そのような王舎城の中でも、数多くの説法が行われた霊鷲山をのちに法顕、玄奘、カニンガムが探しますが、発見したのは日本人の大谷光瑞率いる大谷探検隊でした。その後訪れた高楠順次郎や山本晋道は、それぞれ霊鷲山の説法台を訪れた時の感激を記録に残しています

講義では現在の王舎城の城壁や霊鷲山の写真を見ながら、王舎城の悲劇が史実であることを理解することができました。また、先生自身の思い出を話されながら説法台の精舎跡、アジャセとブッダを引き合わせたとされるジーヴァカの邸宅跡、ビンビサーラ牢獄跡などの写真を見ていくことで、霊鷲山がビンビサーラ王やアジャセにとってどのような場所であったかを知ることができました。そして、親鸞が『浄土和讃』に王舎城への思いを述べていることから、ここを訪れる人にとってどれほど大切な場所となっているかということも学べました。

悪天候の中でしたが、今回もたくさんの方にご参加いただきました。先生の面白い写真やエピソードで皆さんの笑いが起きる場面が多くあり、その雰囲気の中で楽しく学ぶことができた時間でした。

報告/文学部日本語・日本文学科3年 篠原明梨(公開講座サポーター)

*今後の予定は、以下のとおりです。
⑤ 7月10日(水) 涅槃の地:クシナガル
講師:中川正法(人間科学部教授)

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http://www.chikushi-u.ac.jp/campaign/lecture/