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公開講演会「〈内部被ばく〉とはどういうことか」を開催しました。【生涯学習センター】

6月29日(土)福岡市中央区天神にあるエルガーラホール7階多目的ホールにおいて、公開講演会「〈内部被ばく〉とはどういうことか」が行われました。
講師は名古屋大学名誉教授の沢田昭二先生です。

今回の講演会のテーマである「内部被ばく」について私はあまり詳しい知識を持っていませんでした。2年前の東日本大震災でようやく原子力発電に対する怖さを感じたくらい無知でした。

講師の沢田先生のお話はとても分かりやすく、今まで難しそうで敬遠していた「核分裂」の原理や、核爆発の仕組み、原爆での被ばく者の体への影響のことなどを知ることができました。

特に、現在問題になっている福島原子力発電所をはじめとする日本の原子力発電所のことは考えさせられました。東日本大震災から2年たった今、原子力発電に関するニュースも減ってきているように感じます。しかし、沢田先生のお話の中で、もし震源地が原子力発電所の真下だったとしたら、連鎖反応の制御が出来なくなって核爆発が起こり、大量の放射線が飛び散るといった最悪の事態を招き、もはや日本には住めなくなっていただろうということ――これを知って私は愕然としました。その話を聞いてから、なんとなく遠いものという印象の「核」が、私たちの身近にあって容易に人の命を脅かすものだというように認識が変わりました。

日本は自然のエネルギーに満ち満ちていると思います。温泉地もあり、川も風も太陽もあります。私たちは現在や未来、また未来を担う子どもたちのために、危険の少ない自然エネルギーで暮していくことはできないのでしょうか。太陽光発電などは徐々に増えてきています。再生可能エネルギーについてはもっと経費の面や、そこから生じる問題点を調べていきたいと思います。

この講演会を通して知らないことがたくさん話題に上りました。質疑応答の際、出席者の方々からの質問が止まず、皆様の原発問題への関心の深さを感じました。私も学生という立場に甘んじず、問題と誠実に向き合い、現状をよく知り、それからよく考え行動したいと思います。

レポート/短期大学部現代教養学科2年 村上未音(公開講座サポーター)

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