お知らせNews

東日本大震災ボランティア研修報告会を行いました

6月18日(火)に、東日本大震災ボランティア研修報告会を行いました。

報告会では、今年の2月(2月20日~2月25日)、3月(3月16日~3月21日)に行った学生が、それぞれの活動状況を報告しました。

司会

人間福祉学科4年 三浦 珠美さん

2月発表者

日本語・日本文学科3年 石坂 真弓さん
人間科学科 人間関係専攻 発達臨床心理コース2年 松浦 黎奈さん

3月発表者

人間科学科 人間関係専攻 発達臨床心理コース2年 松崎 奈津子さん
人間科学科 人間関係専攻 発達臨床心理コース2年 中垣 めい子さん

そして、これまでに2回のボランティア研修に参加した 英語学科4年 濱﨑 由貴さんが、報告会を受けて熱い思いを語りました。

2011年3月11日。東北地方に大震災が起きたことが、まだ記憶に新しいところです。テレビや新聞で凄まじい光景を見るだけで、涙が溢れるほど衝撃を受けたことを今でも忘れられません。「とにかく何かしたい。」「自分の目で見なければならない。」という気持ちで、私は大学の東日本大震災ボランティア研修に参加しました。

最初に岩手県を訪れたのは昨年の8月。テレビで復興、絆、と騒がれていたのが少し落ち着いた頃でした。私の中ではある程度復興は進んでいるのだろうと思っていましたが、目に飛び込んで来るのは、至る所に積み上げられている瓦礫の山。家が密集していたはずなのに家の枠組だけを残して一面に広がる原っぱ。自分のイメージと現実のギャップに本当に驚きと衝撃を受けました。
ボランティア研修の中で、ある仮設住宅に炊き出しに行きました。私たちに向かって心から感謝して下さる皆さんの笑顔が忘れられませんでした。直接会うことでしか生まれない人と人との繋がり、本当の意味での'絆'を学べたと思います。

また今年の2月にもボランティア研修に参加させて頂きました。2回目ということで、会いたい人や行きたい場所が増えて、何となく第二の故郷に帰るような気持ちで行くことができました。
その気持ちの変化が自分の中ですごく心に残っています。傾聴ボランティアでお会いした方が何回も言われていた、「復興はまだまだこれからだよ。」ということです。街も住む場所も落ち着いてはきたけど、まだまだしなければいけないことがたくさんあるとおっしゃっていました。
福岡という遠い土地ではあるけれど、まだまだ復興支援を続けていこうと強く思った言葉でした。

私はボランティアというと特別なことをしなければならない!と思っていました。しかしボランティアとは困ってる人に手を差しのべる。ただそれだけでいいのだなと思います。
近くに泣いてる人がいるから話しかける。苦しんでいる人がいるから苦しみを分かちあう。人が生きていく上で当たり前だけど、本当に大切なことを震災から学べたと思います。

これから卒業までに、NPO法人を立ち上げて東日本大震災だけではなく、近くで災害などが起こったときにすぐに活動できる、学生主体の団体を作ろうと計画しています。
人と人との繋がりを大切にできる団体にしていけたらいいなと思っています。後輩に何か形を残せるようにあと一年、精一杯力を尽くしていこうと思います。