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公開講座「SST(ソーシャルスキルトレーニング)って何?」を開催しました【生涯学習センター】

6月8日(土)、筑紫女学園大学・短期大学部において、公開講座「SST(ソーシャルスキルトレーニング)って何?」が開催されました。
講師は、人間科学部人間科学科人間関係専攻の酒井均教授です。

今回の講座では、人とうまくやっていくための技能であるSS(ソーシャルスキル)とそれを獲得するためのトレーニングについて解説されました。SSとは、状況を理解しルールを守るなどの集団参加行動する力、相手に注目し会話ができるなどのコミュニケーションの力(言葉・非言語)、自分や相手の感情を理解し共感する気持ちに関する社会行動、自分と他人、そしてその関係を適切に捉えるなどといったものであり、通常の子どもは発達していくなかで観察し自然と学習していきます。しかし、発達障がいの子どもは自然な学習がうまくいかないことが多く、トレーニングにより獲得していかなければなりません。SSは段階的に発達し、体験していく中で身についていきます。うまくいった時に身に付くので、指導者が存在し、場所や場面設定が決められている中でのトレーニングが大切です。事前にその子にとって必要なものはなんなのかというニーズを確認することも大切だそうです。

夏休みに実際のトレーニングが体験できるそうで、自分の子どもに体験させたいという受講者の方も多くいました。SSは基本的なスキルの上に、各年代によって必要とされるスキルが変化してきます。学校生活を送る上で必要とされるスキルもありますが、自立した社会生活を送るためにはそれに加えお金の管理などといったライフスキル(サバイバルスキル)も必要となってきます。自立した社会生活を送り、より豊かな人生とするためにSSTは大切であると話されていました。酒井先生が実際に経験したエピソードも交えながら話されていて、皆さん熱心に話を聞かれていました。

報告/人間科学部人間科学科 発達臨床心理コース3年 小野楓)

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