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公開講座「第16回仏教文化講座」②を開催しました。【生涯学習センター】

6月12日(水)太宰府市いきいき情報センターにおいて、第16回仏教文化講座「ビジュアル~ブッダの歩いた道~第2回」を開催しました。
講師は人間科学部人間形成専攻教授の中川正法先生です。

今回は、ブッダが悟りを開かれた成道の地、ブッダガヤについての講義でした。
シッダールタは、出家後6年の間苦行生活を行いましたが、求める境地に達することができず苦行を放棄します。尼連禅河で沐浴をし、村娘スジャーターから乳粥の供養を受けた後、大きな木の下に坐り瞑想に入りました。
この時、悪魔(マーラ)の襲来を受けましたが、それを降伏し、ついに悟りを得て、ブッダ(目覚めたもの)となったといわれています。それは、12月8日の明け方ブッダが35才のときでした。日本では、この日を「成道会」と名付け、悟りをお祝いする日としています。

このブッダ成道の地をブッダガヤといいます。講義では、ブッダガヤのマハーボーディ寺院の大塔や悟りを開かれた場所を示す金剛宝座など、多くの写真を用いて紹介されるとともに、古代の仏教遺跡や三蔵法師玄奘などこの地を訪れた人々の記録をとおして、大塔の変遷の様子を教えて下さいました。

明治時代にこの地を訪れた小泉了諦師の報告、インドに帰化し新仏教徒運動のリーダーとして仏教徒によるブッダガヤの管理を求めている佐々井秀嶺師の活動など、この講座ならではの話に、出席された方々はとても熱心に耳を傾けておられました。

本学の学生がブッダガヤでお勤めをしている写真を見ながら、私もぜひ仏蹟を訪問したい気持ちになりました。

報告/文学部日本語・日本文学科2年 廣渡彩(公開講座サポーター)

*今後の予定は、以下のとおりです。

③ 6月19日(水) 初転法輪の地:サールナート
講師:小林久泰(文学部准教授)
④ 7月 3日(水) 王舎城の悲劇:ラージギル
講師:宇野智行(文学部准教授)
⑤ 7月10日(水) 涅槃の地:クシナガル
講師:中川正法(人間科学部教授)

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